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上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術

コミュニケーション円滑化の基本は意図を端折らない。

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2022.02.07 執筆者:和仁 達也

同じことを言っていても、意図を先に言うかどうかで、
相手への伝わり方がまるっきり異なることは多々あります。
今回はそんな教訓となるお話です。

先日、ある医院での院長とスタッフとの会話が
まさにそうでした。

その医院では、院内新聞を年間3回発行して、
患者さんに送っています。これが好評なので、
院長はこの頻度をもっと増やそうと考え、
年間6回にすることにしました。

ただその分、新聞作成を任せている木村さん(仮名)の
負担が増えてしまうため、パソコンの操作に慣れている
新人スタッフの鈴木さん(仮名)に
追加の3回分を作成する指示をしました。

そして、後日。院長は木村さんに
「院内新聞を、鈴木さんにも作ってもらうことにしたから」
と伝えたところ、その日から木村さんのテンションが
下がっていったそうです。

後で他のスタッフ経由で伝わった話によると、
木村さんは次のように解釈したとのこと。

(自分なりにがんばって院内ニュースをつくってきて、
患者さんにも喜んでもらえていると思っていたけど、
院長はそれを評価していないらしい。
だから、他のスタッフに任せようとしているんだ。
だったら、3回分だけじゃなく全部、鈴木さんに
やらせたらいいんじゃないですか?)

そうです。院長が木村さんの負担増を心配して
配慮したつもりが、かえって木村さんの気分を害しているのです。

ここで、大切な教訓に気がつきます。

1つは、「ちゃんと意図を言う」こと。
2つめに、「それを先に言う」こと。
3つめに、「そのことについて、本人の意見を聞く」こと。

たとえば、
院長が事前に次のように声をかけていたとしたら、
どうでしょう?

「院内新聞が好評だから、頻度を2倍の年6回にしたいんだ。
ただ、木村さんの負担が増えるのが心配なので、
鈴木さんに追加の3回分をつくってもらおうと思うんだが、
どう思う?」

木村さんとしては、それに賛同するかも知れないし、
あるいは「全然負担に感じていないので自分で6回やりたい」
というかも知れません。

いずれにせよ、院長の目的は果たせて、かつ
本人の希望も叶えられますね。

コミュニケーション円滑化の基本は、意図を端折らないことです。

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書に「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」他多数。

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