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パートナー型コンサルタントの あり方・やり方

真面目な人ほど陥る”落とし穴”とは?

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2023.04.18 執筆者:和仁 達也

ときに、真面目さが仇になることがあります。
今回は真面目なリーダーに気をつけていただきたい、
よくありがちな事例ストーリーを紹介します。

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知人のスポーツ・ジムのインストラクターから相談を受けました。

「来週、常連のお客さん9人とウチのマネジャーとで、
サービス改善のミーティングを、マネジャーの発案と仕切りで
やることになりました。

ただこのまま進めると、”お客さんから不満が噴出して
居心地の悪い空気になって終わり”みたいになりそうで、
不安なんですよね・・・」

ジムを進化させるため、そして新たなレッスン・メニューを
つくるために「お客さんから改善点をもらい、今後に生かそう」
という姿勢はすばらしいことです。

しかしやり方を間違えると、潜伏していた問題点が噴出して
場の空気が悪くなり、しかも今後のレッスンも気まずくなり、
誰も得をしない、なんてことになるリスクがあります。

そこで、わたしは彼にこう伝えました。

「まず、
ミーティングの冒頭に言ってはいけない禁句ワードがあります。
それは、『問題点を遠慮なく聞かせて欲しい』です。

素直な方であれば、相手はこちらのリクエスト通りにリアクションします。
なので、みんな問題点を遠慮なく言い放ちますよ。

お客さんが今まで言わずにいた不満や問題点を、
オブラートに包まずストレートに口にするでしょう。

これから新たなサービスを作ろうという立ち上げ段階で、
そんなダメ出しをマトモに受けて、メンタル的に耐えられますか?
わたしだったら気絶しますよ。

ちなみに、謙虚過ぎて

忌憚のない意見やダメ出しをください

なんて言う人もいたりするけど、これも絶対に言っちゃダメですよ(笑)」

「まさに不安に感じていたことが明確になりました」と聞いて、
わたしは1つ提案をしました。

「まず、ミーティングの冒頭に次のような前置きトークをしましょう。

『今日は集まってくださり、ありがとうございます。
当ジムのサービスをさらに進化させるため、そして
みなさんに喜んでもらえる新たなレッスン・メニューをつくる
ためのアイデア・ミーティングを始めます。

今日のミーティングは、この場がみんなにとって
心地よいものであるよう、”安心安全ポジティブな場”を
つくることを最優先にします。

なので、『●●がダメだ』とかのダメ出しではなく、
『●●になると楽しい』というように、
今をゼロペースに、さらによりよくなるアイデアを
ブレストしていきたいと思います。

そして、今日みなさんから頂いたアイデアは、
今後のサービスでお返ししたいと思います。

そんな感じでこれから1時間進めますが、よろしいでしょうか?』」

この話を聞いて、彼は
「もう少しで落とし穴にハマるところでした」
と喜んでくれました。

わたし自身も、真面目な人ほど陥る落とし穴だな、と1つ大きな発見でした。

「さらに理解を深めたい人はこちらの記事もオススメ」

▶︎明快に考えを伝える”言い回し”を用意しておく。

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書に「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」他多数。

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