みなさん、こんにちは!
大宮10期の大橋 弘子です。
大阪3期の二木 宏造さんを取材させていただきました。
二木さんの経営理念
「経営者とともに、成長し、
愉しみを分かちあう存在となる」
単なる「楽」ではなく、
苦しさや困難を乗り越えて、
愉しみとなるから、
「〇愉しみ×楽しみ」です。
主なご活動として、
地元の中小企業向け
経営コンサルティング、
次世代経営者セミナー
「さくら優和二木塾」の主宰、
全国の金融機関向けのセミナーに登壇等をされています。
1984年、バブルの始まりの時に
鹿児島銀行に入行。
本部企画部門でバブルの崩壊に伴う
リスク管理業務・金融庁検査・
日銀考査等、金融行政対応の統括、
九州経済研究所のコンサルティング部門の
経営支援部長を経て、
2017年に独立されました。
さて、二木さんの人生の転機は
何歳の時でしたか?
29歳、東京勤務時代に、
中小企業診断士
受験講座への通学により、
基本知識不足、勉強の
ノウハウ不足を痛感しました。
その時、定期的に寄席通い。
本物を知るという意欲が拡がり、
芸能のあらゆる
ジャンル制覇に挑みました。
古典落語は、
人間のあらゆる事象が説明できると、
五代目 立川談志 師匠の言葉に衝撃を受けました。
当時は半信半疑でしたが、
現在はしっかり腹落ちしています。
29歳の時に、中小企業診断士試験を
目指されたのは何故ですか?
そろそろ30歳だし、
このまま組織の中にいていいのか
と漠然と思っていました。
妻が専門性の高い
仕事をしているのも
刺激の一つでした。
また、P.F.ドラッカーの著書
『プロフェッショナルの条件』
中に、
「企業の寿命よりもビジネスマンの寿命の方が長い」
という言葉があります。
この本を読んだこともきっかけとなり、
「どこの世界でも通用するプロフェッショナルになりたい」
という気持ちが湧いてきたのです(笑)
二木さんの今までの人生で
どん底は何歳の時ですか?
どん底を
「過酷な状態」と解釈するなら、
不良債権問題が長期化した
平成11年、金融検査マニュアル
策定当時の仕事ですね。
しかし、やり続けたら
何とかなるだろうと
超楽観的な性格です。
ストレスを感じたら、
古典落語等に触れて難なくクリアしていきます。
それでも、何度か会社を辞めたいと
思ったことはあります。
幸い、上司に恵まれて、
「川の流れは近くで見ると速い。
視座を高めると緩やかにどの方向に向かって流れているかは、見えるよ」
とアドバイスをもらったこともありました。
和仁先生との出会いのきっかけは、
何ですか?
当時、銀行のグループ会社、九州経済研究所の
コンサルティング部門にいました。
書店で、和仁先生の
「超★ドンブリ経営のすすめ」
の本を見つけました。
銀行で企業審査の指導をしていましたが、
和仁先生の本を読んで、
行員やお客様に伝わる説明をするには、
ここまで削ぎ落してもいいんだと、
衝撃を受けました。
その後、CFコーチ養成塾
大阪3期に入塾。
初めて和仁先生に会った時、
「私は1A3G※ではなくて、
1A5Gで行きます」
と伝えました。
※ 1A3G … 1Action3Goalの略
1つの行動に対して角度が異なる
3つのゴール設定をすること
すると、和仁先生は、
「ちゃんと本を読んでますね!」
と言われました(笑)
CFコーチ養成塾で、難しいことをやさしく伝えることを再認識でき、
独立に向けての確信が得られました。
二木さんは、鹿児島大学の
「稲盛経営哲学プログラム」
を修了されていますよね?
稲盛経営哲学からの学びは、
数えきれないほどありますが、
稲盛和夫さんのご著書
「経営12カ条」より、
「経営者に誰にも負けない
努力をしていますか?」
と尋ねると、
回答に窮す人が多い。
「私なりに努力をしていますでは、
まだまだダメ。
誰にも負けない努力が必要」
という一節がありますが、
それから見れば、
私もまだまだですね(汗)
二木さんの現在のご活動を
教えていただけますか?
現在は、下記のような比率になっています。
経営コンサルティング:
次世代経営者セミナーさくら優和二木塾登壇:
企業団体向けセミナー登壇:
一般消費者向け金融教育講座の登壇(※)
= 5:2:2:1 です。
※ 金融広報中央委員会から委嘱受けた、
鹿児島県金融広報アドバイザーとしての
社会貢献活動。
どうやって、お仕事を増やして
こられたのですか?
基本的に、
営業はしないスタイルです。
前職からの地元ネットワーク、
繋がりのある
税理士法人からのご紹介、
地元の商工会議所、
中小企業診断士試験の指導を
頂いた先生からのご紹介による
(株)きんざいさんとの関係性構築によるものです。
地元の次世代経営者セミナーさくら優和二木塾は、
毎年1回開催、2023年で5年目、
前職から通算すると11年続いているとのこと。
なぜ、11年も続いていますか?
それは、
明快マネジメント研究所の
経営理念に基づく
ものだからです。。
「私たちの使命:
前向きで一生懸命な
経営者とともに、
成長と愉しみのある理想の姿と、
お金の流れを見える化し、
その実現へ向けた行動を支援する。
この取り組みを個別企業から地域社会に広げることで、
努力が報われる社会へ世直しを行う。」
使命とは、
文字通り命を使って行うこと
当時の若手後継者が、
その間続々と、
社長になっていく姿をみると、
少しは地域貢献したな
という喜びがありますね。
鹿児島では、
古来「郷中教育」という
年長者が年少者を全面的に指導する
という伝統があり、
塾はそのイメージでやっているのも一つの要因かもしれません。
今後のご活動の展望を教えてください。
鹿児島県の金融リテラシーを向上させるため、
社会貢献活動の割合を増加させていきたいです。
金融広報中央委員会の調査で
「金融商品を理解して
買っていますか?」
という問いに対して、
鹿児島県民は、
あまり理解をせずに買っている
という実態がわかりました。
元 金融マンとして、
見て見ぬふりはできません。
金融広報中央委員会から
委嘱受けた、鹿児島県
金融広報アドバイザーとしての
社会貢献活動の一環として、
2023年1月に、
鹿児島県立鹿児島工業高校で、
「一生役立つ!
お金の知識と上手な活かし方」
をテーマに講演会講師を
務めました。
午前の部は、全校生徒1080人。
午後の部は、PTA総会で
保護者約500名向けの
二部構成でした。
今後も
地元の金融リテラシー向上のために
活動をしていきます。
さいごに、
二木さんは、「粋」ですよね?
「粋」の源流は
どこから来ていますか?
価値観は「粋」です、
と説明すること自体が
「粋」だとは思えませんが(笑)、
あえて言うなら…。
私は、大学まで書道部で、
大学では部長を務めました。
古今東西、風雪に耐えて残っている
落語・能・狂言・歌舞伎・文学など古典と言われるものが、
私の関心のある対象です。
また、白洲 正子さんは私の理想像ですね。
「粋」の時間軸の変化をみると、
10代~20代:カッコいい・モテたい
→ 30代:鯔背、40代以降:粋・風流
→ 70代以降:たぶん 詫び・寂び
かな?(笑)
16年前に、自宅に書道室をつくりました。
将来の夢は、書道家・古典研究者です。
鹿児島という所は、
ロマンの霧の
立ち込めている所であり、
古代ローマを思わせる国である
作者:椋鳩十
以前、二木さんに
「大橋さんね、鹿児島は、
九州の鹿児島ではなくて、
鹿児島なんですよ」
と言われたことがあります。
鹿児島の
企業、人、食べ物、焼酎…。
知れば知るほど、
そうおっしゃった
二木さんの意味が分かります。
鹿児島は、独自の文化を
醸成されてらっしゃる。
鹿児島へ行く機会があれば、
二木さんにお目にかかりたい、
そう思っていました。
お目にかかって、
やはり、「粋」な方でした。
<文責> 大宮10期 大橋 弘子
(株)スタートアップウェイ
キャッシュフローコーチ
https://start-up-way.com/