みなさん、こんにちは!
大宮10期の大橋 弘子です。
福岡2期 山口 真太郎さん
(CFコーチ協会MVPコンテスト
2022チャンピオン、
黒字化に燃える火の国CFコーチ)
を取材させていただきました。
6年前(2017年)に、
CFコーチ養成塾
九州ファシリテーター講座
(福岡2期)を受講された
きっかけはなんですか?
今から9年前(2014年)、
経営改善計画策定支援事業に
取り組んでから、
事業計画を作る業務が
楽しくなってきていました。
ただ、お客様に伝わらず、
経営者不在の企画と
なりがちでした。
当時、姫路1期の仕明さんが
元職場の上司で、
そこで脱★ドンブリ経営実践
セミナーを見たことで、
どうやったらCFコーチになれるのか
質問しました。
ちょうど福岡で開講していたので
入塾しました。
初めてCFコーチ契約を
受注された時の経緯を
教えてください。
税理士事務所の顧問先に、
ドンブリ経営の歯科医院が
ありました。
養成塾中に脱!カンペキ主義で、
お金のブロックパズルを描いて
業績の報告をしたところ、
「分かりやすいね、そして、うちやばいね」と
何度言っても伝わらなかったことが即、伝わり、
そのまま月50,000円で2階建ての契約
(税理士報酬も月50,000円)となりました。
現在のお仕事の内容と、その割合をお教えください。
代表税理士として、
マネジメント:税理士:CFコーチ = 4:5:1です。
お客様へのCFコーチのコンサル内容は、
山口さんも事務所スタッフさんも、
同等のサービス内容を提供されていますか?
事務所スタッフが提供するものは、
お金のブロックパズルを使った
予算作成、
CF計画表を使っての予実管理、
期首設定目標と実績上書目標を
お金のブロックパズルで
比較してから、何に取り組むかの
ヒアリングのみです。
毎月、スタッフミーティングで
お客様の進捗や方向性を話し合い、
スタッフと共に
「黒字化がもたらす経済価値を通じて
安心して明日を迎える幸せを共に育む」
ために、行動しています。
山口さんの今までの人生で一番の成功は、
「MVPコンテスト2022で
ベルトが取れたこと」
だそうですね。
振り返ってみると、
人生の転機は何歳の時でしたか?
28歳、税理士試験合格の時です。
合格したことで、劣等感がなくなりました。
劣等感というと…
私は、高校入学までは、
成績優秀な学生で、高校も進学校でした。
しかし、高校入学後、あまり勉強をせず、
何となく地元の大学へ進学しました。
大学卒業と同時期に、ご縁があって、結婚し、
ほどなくして子どもが生まれました。
父が税理士で事務所を経営していたため、
家族を養うためにも、
父の税理士事務所で働きながら
税理士試験の勉強をしました。
ところが、
税理士の仕事や試験勉強に
あまり関心がもてない自分。
両親のサポートがあるから
生活できている自分。
高校や大学の同級生たちが、
社会人として働く姿が眩しく見えました。
いったい、自分は何をやってるんだと
劣等感にさいなまれました。
28歳で税理士試験合格後も
お父様の事務所で引き続き
お仕事をされていたんですか?
いいえ、2010年に
地元の税理士法人 絆に
入社しました。
MVPコンテストの会場に
お越しいただいた
隈部 幸一先生の事務所です。
税理士修業の後、2015年、
父の事務所を承継するために、
山口事務所へ入社。
2017年、税理士法人 やまぐちを設立しました。
以前の私は、
とにかく税額が少なくなる提案ばかりしていました。
そして、顧問先の赤字に無力感。
黒字化であってこその税務と気づき、
CFコーチになり、黒字化支援を開始しました。
CFコーチになって5年経過後、
顧問先の社長のコメントや行動に
変化が起きてきました。
Before
税金は、払いたくない。
決算までに交際費を使おう…
After
節税したらますます厳しくなりますね。
今期は節税しません。
他に、
Before
値上げは簡単に行えませんよ。
After
これは良くない!
見積をやり直します。
今のうちに銀行にも相談します!
数えきれないほどのポジティブな変化が起きました。
上図の通り、お客様(法人)の黒字決算の割合の推移も変化しました。
具体的にはどのようなことを
されていますか?
私は、凄いことはやっていません。
やっていることは、
キャッシュフローコーチであれば
当たり前の下記の3つです。
① 予算作成
経営者と共に
お金のブロックパズルと
CF計画表で予算の作成
② 数字の予実対比
経営者と共に実績上書目標と
期首設定目標の差を比較
③ 行動の予実対比
経営者と共に今、
やっている事とやりたいことの差を比較
利益、CFの結果を変えるには…
現状把握
↓
目標とのギャップ認識
↓
思考と感情が整う
↓
行動の変化
↓
結果が変わる
上記の、成果をだすためのプロセスはシンプルです。
黒字化支援では、現状把握と目標との
ギャップ認識を繰り返し行っています。
黒字化支援をお客様向けに
スタッフさんが取り組むために
何をしましたか?
まずは、我々の事務所において、
オープンブックマネジメントを
導入しました。
① 開示
自社のCF計画表を
オープンにし、共有
② 教育
スタッフもCF計画表・
お金のブロックパズルを作成できる
③ 実践
アウトプットが先で絶対数にこだわる
上記①②③を顧問先へ展開しました。
脱!カンペキ主義で(やり方の)質よりも
絶対数(実践)にこだわり、
2022年11月時点で、
お客様(法人)における
CF計画表作成(黒字化支援)実施件数は、
60件となりました。
これからもスタッフと共に、
小さなアウトプットを誰もできないくらい
継続・実践していきます。
2020年、
税理士法人クロジカ設立
(税理士法人 絆と税理士法人
やまぐちの合併)
合併の経緯を教えてください。
税理士試験合格後、就職した
私の師匠である絆 会計事務所の
隈部 幸一先生から
お話がありました。
当時、合併・承継にあたり、
私自身、元事務所の先輩方に
気を遣うのでは?と不安もありました。
また、元同僚達からの
心配になるような情報もありましたが、
微力ながらお役に立ちたいと思いました。
私自身、苦悩しながらも
経営者とコンサルタントの視点を意識し、
合併・承継する時に、
「この会社には何が必要か?」と思って、
先輩である幹部職員達と議論しました。
現在では、
お客様とのやりとりにおいて、
もしも、自分がこの会社を
承継する場合、
どれだけの責任や覚悟をもてるか?
私自身がそれを経験したことで、
現在は、全てのお客様に
自分がこの会社を承継する場合と
同じレベル感で覚悟をもって対応しています。
事業承継をする上で、まず、行ったことは何ですか?
理念の策定と浸透から取り組みました。
隈部先生の仕事をする上での大切な価値観を言葉にしていくと、
いくつも素敵なものがありました。
いくつか例をご紹介すると、
「百見は一体験にしかず」
「あふれた酒」
「経験+自学=実力」
「閾値を超える」
等です。
隈部先生の教えが、私自身に浸透していたことで、
私は独立後もやってこれたんだと思いました。
「想いの見える化」をしたことで
人助けだった事業承継が自分事となった瞬間でした。
隈部先生が私を育ててくださったように、
私も社員を育て、誰でもできる仕組みをつくりながら、
「クロジカ」を大きく育てていきます。
関わるお客様99%の
“健全な黒字化”と
“信頼性の高い税務申告”を
実現します。
目指す社会は、
“明日に怯えることなく、
笑顔で納税する企業”
が増える社会。
何度もチャレンジが許される社会。
必ずこの状態を実現します。
山口さんが生きていく上で、
最も大切な価値観は何ですか?
楽しく乾杯です!
「山口さんは、義理堅い方」
私の山口さん観です。
2022年4月に、
CFコーチの有志何名かで
兵庫県の淡路島へ
ビジョン合宿に行きました。
その合宿時に、山口さんは、
MVPコンテスト2022の
エントリーを決めました。
記念すべき瞬間に立ち会えたので、
わたしは、2022年8月に九州出張の折、
熊本へ伺って、山口さんの前祝をさせて頂きました。
そのことを山口さんは、
記憶にとどめてくださり、ある日、
「大橋さんにチャンピオンベルトを見せたいから
返却する前に、東京へ行きます」
とご連絡をいただきました。
結局、大分県佐伯市の
九州ファシリテーター講座
前ファシリテーターの
清家さんの事務所で合流し、
お会いしました。
宴席が大好きな山口さん。
いつまでも楽しく乾杯!
をしていきましょう。
益々のご活躍をお祈りいたします。
<文責> 大宮10期 大橋 弘子
(株)スタートアップウェイ
キャッシュフローコーチ
https://start-up-way.com/