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日本CFコーチ協会★ビジョンへの道

企業研修講師からコンサル契約につなげる。 ~未経験・実績ゼロから、研修会社5社と取引するまで~

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2026.03.11 執筆者:奥村 龍晃

 

実践者: 近藤 敏弘(キャッシュフローコーチ養成塾 大宮7期・東京9期)
          リピートファンマーケティング専門家/企業研修講師
会社員として20年以上勤務の後に独立。マーケティングと財務、会計を掛け合わせた問題解決を軸に、リピーターづくりの支援と企業研修講師の二本柱で活動する。

インタビュアー: 奥村 龍晃(日本キャッシュフローコーチ協会会員/キャッシュフローコーチ養成塾東京9期)

 

今回は、日本キャッシュフローコーチ協会推奨書籍『超☆ドンブリ経営のすすめ』(和仁 達也 著)を活用して企業研修講師から継続的な伴走支援へつなげる道を切り拓いた近藤敏弘さんにお話を伺うインタビューです。

「養成塾を卒業したものの、コンサルタントとしてどう営業すればいいか分からない」「顧問契約を取りたいけど、実績がないと相手にされないのでは」——そう感じている方は少なくないのではないでしょうか。近藤さんもまさに同じ壁にぶつかり、”研修講師”という別のルートに目をつけました。書籍をコンテンツの軸に据え、競合が少ない財務・会計の領域で研修会社の関門を突破してきたその戦略と具体的な進め方を、対話形式でお伝えします。

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「顧問契約が取れない」なら、研修から攻めればいい

 

奥村: 近藤さん、本日はよろしくお願いします。最初にお聞きしたいのですが、養成塾を出たらコンサルティングや顧問契約を取りに行くのが王道ですよね。近藤さんはなぜ、企業研修講師から入ろうと考えたのですか?

近藤: 私はもともとリピートファンマーケティング専門家として活動していたんですが、リピーターづくりって皆さん大事だと思っていても後回しになりがちなんです。人やお金の問題の方が優先度が高いので、「大事なのは分かるけど、今じゃない」となってしまう。このままリピート作りだけで押していっても苦しいだろうなと感じていました。そこで打開策を考えた時にキャッシュフローコーチのメソッドを使えば、研修という手段でもう一つの柱をつくれるんじゃないかと思ったんです。先々、研修を事業の柱の1つにしたいと考えていたので、それを前倒しで始めようと決めました。

奥村: コンサル業務だけではなく、研修というもう一つの柱を先につくる判断だったんですね。

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「研修会社を通すと単価が安い」それでも研修会社を選んだ理由

 

奥村: 研修を柱にするとして、企業に直接営業した方が利益は高いですよね。なぜ、研修会社を使うという作戦を取ったのですか?

近藤: まず、実績として登壇本数が欲しかったんです。私はサラリーマンを20年以上やった後に独立したので、企業研修講師としてはまったくの未経験なんです。直接営業をするにしても、「この人に研修をお願いして大丈夫かな?」と思われてしまう。でも、登壇本数をこなして実績があれば、それが一つの証明になるだろうと考えました。単価は直接取引より低くなりますが、まずは本数をこなすことを優先しました。

それに、直接取引だと営業、研修準備、登壇、研修後フォローまですべて自分一人でやることになるので、それだけでも時間がかかります。
であれば、研修会社に営業を任せて場数を踏んだ方が早い。ある意味、投資期間ぐらいに思っておいた方が先々を見た時には良いかなという判断です。

奥村: まず実績を積むために、研修会社を”営業ツール”として使ったわけですね。

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ライバル不在。財務・会計は穴場だった

 

奥村: とはいえ、研修講師が未経験というのはハードルが高くないですか? 研修会社にはすでに多くの講師が登録されていて、未経験の人がそこに割って入るのは難しいように思えるのですが。

近藤: そうなんです。たとえばマネジメント研修、コミュニケーション研修、問題解決研修といった領域には、すでにたくさんの講師がいます。未経験でそこに戦いを挑むにはあまりにもライバルが多い。でも、周りにいる講師を見ていると空白地帯があることに気づいたんです。それが、財務・会計の領域でした。税理士さんや会計士さんはたくさんいます。ただ、彼らが話すのは専門的で難しいんです。受講者は経理・財務の担当者ではなく、他の部門の方が対象になるんです。だから、専門的なことよりも実務で活かせること、難しいことを分かりやすく話せる講師の方が求められるんですが、そういう講師がほとんどいないんですよね。

研修会社の営業担当者が得意先から「財務や会計の研修をやりたいんだけど」と聞かれた時に、頭の中に浮かぶ講師の名前がないケースが多いんじゃないかとも感じていました。つまり、戦う相手が少ない領域だから、未経験でもチャンスがあるだろうというのが私の予想でした。

奥村: 競合が少ないからこそ、未経験でも突破口がある。財務・会計はまさにそういう領域だったんですね。

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ブロックパズルで10分説明しただけで、その場でオファーが来た

 

奥村: 実際に研修会社に登録するには、書類選考の後に模擬登壇があるとのことですが、研修未経験でも模擬登壇は大丈夫だったんですか?

近藤: 模擬登壇は10分から15分ぐらいなんですが、その中で『超☆ドンブリ経営のすすめ』に載っているお金のブロックパズルの話をしました。図解があるので分かりやすいですし、入ってくるお金・出ていくお金・残ったお金の流れが、誰にでも簡単に把握できる。さらに、一方的に話すのではなく、研修会社の担当者にも実際に手を動かしてもらったんです。「説明しながら一つ一つ書いていってくださいね」という形で進めたので、より腹落ちしたんじゃないかなと思います。

それともう一つ大事にしているのが、ノウハウの出所をしっかり伝えることです。デモ講義の中で、「日本キャッシュフローコーチ協会というところで学んだものです。和仁達也さんというコンサルタントの方が養成塾をやっていて、実際にそこで学びました。今も学び続けています」と正直にお話しします。自分の手柄にしたくなる気持ちもあるかもしれませんが、ノウハウの出所がしっかりしていることを伝えた方が結果的に信頼を得られるんです。

奥村: 実際に手応えはどうだったんですか?

近藤: 最初の研修会社でデモ講義をした後に、その場にいた営業担当者の方から「ちょっといいですか」と声をかけられたんです。「実は今、財務や会計の研修の依頼が来ているんですが、ご相談できますか?」と。その場でお仕事のオファーをいただきました。研修会社の担当者も数字に強いわけではないですから、「これなら自分にも分かるし、受講者にも伝わるし、実務で使える」と感じていただけたんだと思います。タイミングが良かった面もありますが、やはり営業担当者の頭の中に財務を話せる講師の名前がなかったということが、ここでも確認できました。

奥村: コンテンツの力とノウハウの出所を前に出して信頼を得たことで、模擬登壇の場で契約に至ったわけですね。

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同じ手で10社にエントリー。半分が書類を通過した

 

奥村: 最初の1社を突破した後は、次にどのように広げていったんですか?

近藤: 最初の模擬登壇で「このやり方で複数の研修会社にアプローチできるな」と確信しました。他の研修会社にもエントリーして、模擬登壇まで進めば、お金のブロックパズルで突破していきました。10社以上にエントリーして、半分ぐらいは書類選考を通過しています。書類は「マーケティング」と「会計・財務」という強みの一点張りで出しました。今は5社ほどとお付き合いがあります。
最初は当然、財務の研修の依頼が中心です。ある意味これは下積みです。でも、本数を重ねて信頼を積んでいくと、「こういうこともできませんか?」と別の領域の相談が来るようになりました。研修会社の営業担当者との関係性ができていけば、何かの時に名前を思い出してもらえる。入り口さえ突破してしまえば、あとは経験を積んで自分の得意分野に広げていけるんです。

奥村: そもそも研修会社ってどうやって探すんですか?

近藤: ネットで「企業研修講師募集 業務委託」と検索すると、たくさん出てきます。研修会社には2種類あります。研修会社が作成したコンテンツを講師が話す”スピーカー型”と、講師が自分のコンテンツを提供する”持ち込み型”です。スピーカー型のフィーは高くないですが、未経験でも通りやすい。持ち込み型では、まさに財務という領域でエントリーすればブルーオーシャンになり得ます。どちらか片方ではなく、両方にエントリーするのがおすすめです。

奥村: 実績を積んで信頼を得れば、自然と領域が広がっていくんですね。

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入口は財務。信頼をつかめば道は広がる

 

奥村: 最後に、これから企業研修に挑戦したいという方へ、ひと言いただけますか。

近藤: キャッシュフローコーチやコンサルタントの皆さんは、顧問契約やコンサルティングがメインだと思います。意外にも研修という手段がありますよ、ということは知っておいていただきたいです。自分で直接取りに行ける人はそれでいいのですが、数をこなしていくとなると、やはり研修会社を使うという選択肢も考えて良いと思います。ただ、そこには多くの研修講師がいて、差別化ができていなければなかなか仕事は取れません。特に、講師経験ゼロの場合には、しっかりしたコンテンツと競合が少ない領域で強みを見せることが重要です。財務・会計は話せる講師がまだまだ少ないです。最近、企業の人材育成担当者も「数字についての研修をやらなければ」という危機感が増えてきている印象があります。まだ飽和していないカテゴリーですから、チャンスは十分にあると思います。
大事なのは、どこからでもいいから入り込むことです。今のタイミングであれば、入口は財務がベストです。そこから信頼を積んで、研修会社の担当者との関係性をつくっていけば、自分の得意な分野に少しずつ広げていけますから。

奥村: 今日はありがとうございました。

近藤: こちらこそ、ありがとうございました。

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行動マップ:未経験から企業研修講師になる3ステップ

 
まずは、入り込む。どこからでもいいから入り込む。入口は財務がベスト。

研修会社への第一歩
• 1-1 研修会社を探す: 「企業研修講師募集 業務委託」で検索する。驚くほど多くの研修会社が見つかる。
• 1-2 研修会社を知る: 研修会社には”スピーカー型”(研修会社のコンテンツを話す)と”持ち込み型”(自分のコンテンツを提供する)の2種類がある。両方にエントリーする。
• 1-3 書類は強みの一点張り: 自分の本来の強みと「財務・会計」を掛け合わせてエントリーシートを書く。内容を都度変えるより、軸を決めて一貫させる。通らなかったところは、縁がなかっただけで、次を探すことが重要。

模擬登壇の突破
• 2-1 お金のブロックパズルを10分程度で説明: 『超☆ドンブリ経営のすすめ』のお金のブロックパズルを使い、図解で分かりやすく伝える。
• 2-2 手を動かしてもらう: 一方的に話すのではなく、担当者にも一緒に書いてもらう形にする。腹落ちのスピードが変わる。
• 2-3 ノウハウの出所を明示する: 日本キャッシュフローコーチ協会と和仁達也先生の書籍がノウハウの出所であることを正直に伝える。コンテンツの信頼性を前に出す。

実績から信頼へ
• 3-1 単価より本数: 最初は投資期間と割り切り、登壇実績を積むことを優先する。
• 3-2 リピートで信頼を積む: 研修会社からリピートが来る関係をつくる。コンテンツがしっかりしていれば、信頼の担保になる。
• 3-3 得意分野に広げる: 財務で入口をつくった後、経験と信頼を積んで自分の本来の領域にもつなげていく。

 

財務研修は、まだ飽和していない

スキマを狙って入り込めば、実績と経験を積みながら、自分の得意分野へ広げていける。

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構成・文/奥村 龍晃(日本キャッシュフローコーチ協会会員/キャッシュフローコーチ養成塾東京9期)

 

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