上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術
相手の言いたいことが理解できない時の魔法の言葉「そのことを、別の表現で言うと」?
2018.08.29 執筆者:和仁 達也コミュニケーション伝え方
部下からの仕事の報告や、こちらの質問に対する返答が要領を得ず、「何を言いたいのかわからない」というストレスを感じることはありませんか?
それで、相手が伝えたいことがわからず、「それって何が言いたいの?」と、イライラしてしまう場合はありますよね。
そんな時のシンプルな解決策をご紹介します。
例えば、部下に、「先輩問題があります!」と言われて話を聞いても、状況説明ばかりで何が問題なのかわからないことはあります。
しかし、話をした本人は、ちゃんと伝えたのにわかってくれない!と思っていることも多いです。
その様な場合にはこんな理由があります。
・自分が頭に浮かんだ言いたいことだけを話して伝えた気になってしまう人
・自分なりに考えがあるのだけど、その考えが行き詰まって、本当に言いたいことが言えずに困っている後輩。
・何かを伝えたいのに、しゃべりながら考えているせいか、話が長すぎてよくわからない人。
そのような人を前にして、あなたは相談に乗ってあげたいのだけど、相手の言いたいことが理解できません。
そんなときのカンタンな解決策です。その人に向かってひと言、次のように尋ねてみましょう。
「そのことを、別の表現で言うと、どうなりますか?」
すると、相手はあなたに伝えようと、別の表現を探し始めることでしょう。そして、本当に伝えたかったことがより明確さを増してきます。
それは、ある一方向だけから考えていたことを、違う表現で伝えようとする過程で、新しい視点で見つめることができるからです。そしてその結果、本人の中で新たな発見が得られるのです。
あなたに相談に来た人が、小難しい言葉を並べていたら、それは実は本人の腹に落ちていない証拠。本当に納得している人の言葉はシンプルでわかりやすいものです。
そんなときは迷わずひと言。親しみのある笑顔で、
「そのことを、別の表現で言うと、どうなりますか?」
相手によっては、もっとストレートに「それをもっとカンタンな表現で言うと?」と言ってもOKです。
でも、相手が気難しい人やひねくれた人だったりすると(あるいはあなたの言い方がキツい感じだと)、
「あなたの言ってることは難しすぎてよくわかんないんだよ!もっとわかりやすく言ってよ」
と、トゲのある意味で解釈してしまう人もいるので、そこだけ注意しましょうね。