養成塾生の宿題への個別添削、特別に大公開
2018.10.05 執筆者:和仁 達也あり方・ビジョナリープラン安心安全ポジティブな場づくり養成塾
わたしが今、講師を務める養成塾には、
「No.1コンサルタントスター養成塾」
「キャッシュフローコーチ養成塾」
「パートナー型セールス養成塾」
などがあります。
そして、それらは全6回の講義の合間に、「宿題」が出ます。
それは、子どもの宿題と違って「強制力」はありません。
ただ、望むスキルを身につけたいのであれば、明らかにやった方が良い宿題なので、毎回全員が期日通りに提出してくれます。
そして、全員が期日通りに提出してくれる理由の1つは、講師のわたしがその1つ1つに直接、個別添削してメールを返しているからだと思います。
自分が塾生の立場だったなら、やはり先生がちゃんと見てくれていると伝わったら、気合いが入りますからね。
1つの養成塾で20数人、多いときは30人以上のときもあるので、結構タフな仕事ではあります。
正直、始める直前は、「フルマラソンを走る気分」になります。
ただ、この塾生の宿題への個別添削は、
・次の講義までの間に、その人に合わせたアドバイスを送れる貴重な機会であり、
そして、
・講義中と違って、マンツーマンで関わることでこちらの本気が伝わる希少な機会
でもあります。
なので、わたしも気合いを入れて、いつも添削をしています。
その内容やボリュームは塾生の宿題の内容やボリュームによって様々なのですが、
よく言われるのが、
「こんなに個別具体的で的確なフィードバックを、わたし以外にも30人以上の塾生にもされているなんて、圧倒されました」
という感想です。
よく、養成塾に関心がある(けどまだ参加していない)人から、「どんな感じで宿題を添削するのですか?」と尋ねられることがあります。
そこで今日は特別に、ある塾生の宿題への添削の例を秘匿性のあるところを修正・削除した上で、特別に大公開したいと思います。
こんな感じのメールを個別に返しています。
( ここからです )
↓ ↓ ↓
件名:和仁です。課題拝見しました
Aさん
こんにちは、和仁です。
課題とアンケート、読ませていただきました。
3つの感想、うれしいです(^^)
まず、アンケートにも書かれていた質問について。
> Q1.安心安全ポジティブな場づくりを職場で維持する方法を教えてください。
>
> 懇親会で、「実際の職場(私の経営する会社やクライアント)では9時~5時まで安心安全ポジティブな場として維持するのが難しい」と和仁先生に質問したところ、
>
> 「まずは言葉使いを前向きにすることを考えてみては?」
>
> とアドバイスをしていただきました。
>
> 私は些細なことでも従業員をほめていなかった、と思い、会話やメールで「ありがとう」と従業員に伝えることにしました。実際に使う言葉も前向きにしました。
>
> この他にAAPの職場を維持するために有効な手段はありますでしょうか?
まずはボスが模範を示すこと。
そして、その価値や意味を周りに示すこと。
それができたなら(周りも認めたなら)、
今度はそれを社員にもやるよう促すことです。
この順番は大切ですね。
> Q2.和仁先生に養成塾中に困った事の質問について
>
> 現場にて困った場合、緊急の相談事は和仁先生に直接メールで相談できるとお聞きましたが、このメールに送信すれば良いでしょうか。
はい、それでOKです。
> Q3.セルフイメージが3つある場合について
>
> 私のセルフイメージ
>
> 広い意味では → ●●パートナー
>
> 細かく分けると2つです
→ ①後継者●●パートナー
>
②起業家●●パートナー
>
> 私は<中略>という経緯のある税理士です。そのため 起業した社長の、起業する前と起業した後の不安でたまらない気持ちが良く分かります。そのため開業してからは起業家専門税理士として顧問先を獲得してきました。
>
> しかし●年前に父親から高齢になったので後をついでほしいと言われ<中略>。「起業家」と「後継者」の2つの分野を専門としているのはこのためです。
>
> 結局どっちの専門家なのかと言われそうで悩んでいます。
> いっその事、私の肩書は「●●パートナー」などにひとくくりにした方がいいのか相談に乗って頂きたいと思っています。
了解しました。
また延長戦で声をかけてね。
Aさんが書いているように、1つにまとめて良いような気がします。
(その中で、対象が2つある、という形)
> Q4.今回はセルフイメージの文字量を削って1枚にするとのことで1枚をお送りしましたがセルフイメージが3つある場合は、後日お送りすれば感想を聞かせてもらえますか。
はい、OKです。
どのあたりを見て欲しいか、の視点も書き添えてくれれば、その視点でコメントします。
> Q5.CFコーチの見込み客から「成果主義なら受けたい。利益・効果が出来たら顧問料を払ってもいい」と言われた場合に、とりあえず無料でやって後で回収すべきか。
> まず1回スポットで5万円や7万円もらうべきか迷っています。
> どちらがお勧めでしょうか。
CFコーチのサービスは、マーケティングや営業のコンサルと違って、「これをやったら100万円の利益が出た」みたいな因果関係が明確じゃないので、成果の判断がしにくいケースが多いです。
それなのに、成果報酬で、と言われたら、「何をもって成果とするか」を予めすりあわせておかないと、機能しないかもしれませんね。
それを伝えた上で、相手が支払える金額で有料でやり、期限が来たら、正規価格で継続するか、終了するかを判断してもらうのも一案でしょう。
> Q6.ビジョナリーコーチング(VC)で一番大切なことについて
> タイトル→現状→理想の繰り返す。そこでギャップをうめるための条件を能力・行動・環境に分けて説明する。
>
> 人はみな現状と理想にばっかり目が行きがちです。しかし一つ一つの進歩。
> 階段を上っていったことが大事だと思います。それに気づいてもらうことがVCの本来の目的ではないか。VC合戦後の懇親会でそういう話になりました。
>
> 和仁先生の27歳15万円契約、養成塾卒業生の契約実績にばかり目を奪われないこと。
>
> 現状と理想だけをみてダメだと悲観してはいけない。前の自分より進歩・成長があったら良しとすることが大事で、それがVC目的ではないかということになりました。
その考え方は大切ですね。一足飛びに成果にいこうとすると、目標が大きければ大きいほど、現状とのギャップが大きすぎて、諦めてしまいかねないので。
> 和仁先生のVCで常に大切にされていることについて教えてください。。
「真のタイトルは何か?」です。
> Q7.Q6をふまえたVCの結果、セルフイメージを「▲▲パートナー」にしようか迷っています。そうするとセルフイメージが4つになってしまって困っています。
> これはまだ腹落ちしていないということでしょうか。
もしかすると、抽象度を高めて、1つに絞ってみるのがいいかもしれませんね。
わたしの場合、ビジョナリーパートナーと謳いつつ、塾でのコンサルタントの先生、経営者のCFコーチ、歯科医院向けのコンサルなど複数のカテゴリーのことをやってきましたから。
このあたりはまた、延長戦ででも聞いてね。
5つのステップも、よく考えていただきましたね。
上にも書きましたが、抽象度高く1つに絞って、その具体策は対象ごとに複数ある、みたいにするのがシンプルでいいかも知れませんね。
そして今後は、これを人前でしゃべる機会を数多くつくるといいですよ。
そのプロセスで言葉を入れ替え、そぎ落とし、洗練させます。
それによって、一つ一つの言葉に力が出ますからね。
ともあれ、かなり良くなりましたね!
聞く力フィードバックシートも拝見しました。
概ねうまく進んだようですね。
すばらしい!
とりわけ、
> クライアントの時間を無駄にしてしまっているのではないかと考え、怖くなった。
>
> 現状把握に時間をかけすぎてしまった。
>
> 30分で結論を出そうとして常に焦ってしまった。
>
> 話の中でキーワードを探そうとしてしまい、ずっと下を向いて書くことに集中して相手の目を見て話さなかった
>
> タイトルをきいて自分だったらこうするとか私の結論を心にあらかじめ用意してしまった。
というのは、よい気づきでしたね。
これみんなの学びにもなるので、よかったら、facebookでもシェアしてくださいね。
着眼点を与えて気づきをもたらすことは、場数も必要。
まずは塾生相手に10人。その基準をクリアすると、少し余裕が生まれ、着眼点を探したり、どんな言い回しをするか、を探しやすくなります。
そこまでは、どんどん実践で使って、身につけていきましょう!
そして、最終的には塾生全員とコーチングをやった暁には、新たなスキルの習得とかけがえの無い仲間との関係性の両方が手に入ることでしょう。
もちろん自信がついてきたら、クライアントや営業の見込み客相手にもどんどん試していきたいですね。
次回、お会いするのを楽しみにしています。
ビジョナリーパートナー 和仁 達也
↑ ↑ ↑
( ここまでです )
とまあ、こんな感じです。
もっともこれは、本人以外の人が読んでも、何のことだかよくわからないとは思いますが、わたしの熱量が少しでも伝われば、と思って紹介してみました。
わたしがここまで熱量を注ぐ理由は、もちろん塾生の成果に貢献したいから、ではありますが、それだけではありません。
彼らを通して、その先にいるクライアントの成果に間接的ながらも、貢献できる実感があるからです。
時間の制約上、わたし一人で直接関われるクライアント数は、物理的に限られます。
しかし、塾生を通して、さらに多くの、そして多様な会社のビジョンの実現に関われる実感があるからこそ、もうかれこれ、7年以上、1000人以上のコンサルタントや士業の養成にエネルギーを注いでいるわけです。
以上、今日は、養成塾の表には見えない、裏でやっていることの一部を紹介してみました。
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