上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術
誰も発言しないミーティングでの気まずい沈黙をなくす方法
2019.03.08 執筆者:和仁 達也コミュニケーション安心安全ポジティブな場づくり
職場のミーティングや会議では、「議論」が活発に行われることを期待するでしょう。
しかし、実際には、あまり議論にならず、沈黙が続く。
その沈黙に耐えきれずに何か話さないと!と焦ってしまうと余計に気まずい雰囲気になってしまう。
そんな場面に出くわしたことがある!という人も多いのではないでしょうか。
せっかく良いアイデアを出そうとミーティングをしているのに、沈黙のまま時間だけが過ぎていく。
そんな経験はありませんか?
そういうときって、お互い気まずくて居心地が悪いですよね。
そんな状況を避け、ユニークなアイデアを短時間で
たくさん出せるミーティングのコツをご紹介しましょう。
それは、
「時間制限で、全員が一斉に紙にアイデアを書き出す」
というものです。
たとえば、こんな感じです。
丸テーブルを囲んでスタッフ全員が座る中、議長が言います。
「今から5分間だけ、医院の改善案について、
箇条書きで自由に書き出していきます。
内容の良し悪しは問題ではありません。
5分間で、どれだけたくさんのアイデアを紙に書けたかを競います。
ちゃんとタイマーで計りますよ。では、よ~いスタート!」
このやり方の良い点は、
まず誰でも「5分間だけなら、やってみよう」と思えること。
つまり、時間が短く限られているので、とっつきやすいことです。
もちろんもっと長くてもいいですよ。
そして、実際にやり始めてみると、人によっては
「となりの人に負けたくない(1つでも多く書いてやろう)」
という競争意識が芽生え、「アイデアの量産効果」が期待できます。
しかも、「時間が短いので、急がなくては!」と集中することにより、
アイデアの質がアップするのです。
そして、5分経った後に、議長は
「それぞれ何個のアイデアを書けましたか?」
と順番に数を発表してもらいます。
そして、最多のスタッフに対して、
みんなで拍手で褒め称えてあげましょう。
何かちょっとしたプレゼントがあっても楽しいですね。
そして、全員にそのアイデアを発表してもらうと、
合計したら10や20のアイデアはラクラク生まれている
ことに気がつくのです。
このとき1つ大切なコツは、
「シンプルで的確な質問を用意する」こと。
たとえば歯科医院であれば、
「医院の改善案について」だとテーマが大きすぎるのであれば、
「治療内容や技術面について」
「設備面について」
「接客面について」
「院内のスタッフ間のコミュニケーションについて」
というように、さらに具体的なテーマでアイデアを出し合うと、
意見もさらに具体的になってきます。
必要なのは紙とペンと5分の時間だけ。
さっそく今月、やってみてはいかがでしょうか?
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