税理士や社労士の資格がない無資格の和仁がCFコーチをつくれた理由
2019.09.05 執筆者:和仁 達也キャッシュフローコーチ着眼点養成塾
こんにちは、和仁達也です。
先日ある経営者からユニークな質問をもらいました。
「和仁さんは無資格者なのに、
なぜ税理士や社労士などの有資格者が集まる
キャッシュフローコーチの代表になれたのですか?」
もっともな疑問だなと思い、考えを巡らせたところ、
思いついたのは、わたしが
「同業者との競争から無縁の“横軸発想”」
を持っていたから、だということです。
そこで今日は、この“横軸発想”についてお伝えします。
【同業者との競争から無縁の「横軸発想」とは?】
これは、コンサルタントとしてレッドオーシャンから
ブルーオーシャンに移動することを意味し、
すなわち価格競争のない世界で
やりたいことをやって生きる奥義でもあります。
まず、自分のコンサルを行う場所について、
「縦軸と横軸」のグラフで考えてみます。
縦軸は「カテゴリー」です。
つまり、財務、人事、営業、経営管理など、
既存の出来上がったカテゴリーが縦軸。
この縦軸の世界、例えば、
人事コンサル、営業コンサル、財務コンサル等の
プロフェッショナル(=競合)がひしめいている場所で
勝負をしようとしたら、どうなるでしょうか?
より正当性や説得力を高めようと、
さらに専門性を高めるために
四苦八苦してしまうかも知れません。
しかも、この縦軸の競合を相手にして、
どんなに専門性を高める勉強をしたり、
社員を100人雇ったところで、
何十年と先にキャリアがあるコンサルタントを
追い越すことはできないし、
1000人雇っている社長に対しては、
社員10人雇ってようが、100人雇ってようが
太刀打ちできない。
つまり、縦軸の中で勝負するのは
競争は厳しく、忍耐も相当必要になる。
休みも家族との時間も返上で、身を削って、
血眼になって頑張り続ける日々。
まさにレッドオーシャンです。
では、
どうすれば同業者との競争から無縁の世界に
移れるのか?
それは、
「縦軸発想から脱却して、横軸をぶった切る」です。
縦軸が「カテゴリー」なら、
横軸は「相手のお困りごと」です。
横軸発想で活躍するコンサルタントとは、
どのようなものか?
わかりやすく言えば、例えば
「お金がまわらず倒産寸前の会社を
何とか存続させるには?」
というお困りごとに対して、
事業再生コンサルタントがいます。
彼らは、短期間で顧客の事業を再生させるために、
財務、人事、売上をつくるためのマーケティング、
といった複数のカテゴリーを扱います。
つまり縦軸(カテゴリー)を横軸でぶった切って
コンサルを行うので、すべてのカテゴリーを
過不足なくジャストフィットで扱うのが、
事業再生コンサルタントなわけです。
そして、わたしが提唱する
キャッシュフローコーチも同じです。
「社長の指示待ちではなく、
社員にもっと当事者意識を持って考え動いてほしい」
というお困りごとに対して、
キャッシュフローコーチが支援する
「社員参加型経営」も同じ考え方。
キャッシュフローを扱うので財務も扱う。
人の問題も扱うので人事も扱う。
そしてもちろん、ビジョンも扱うし、
目標達成を支援するため、
マーケティングや営業にも関わる。
このように、社員参加型経営は横軸で考えるから、
お困りごとを解決するために、
財務・人事・ビジョン・営業も扱っているけど、
それぞれを単体(縦軸)で考えてはいない。
だからキャッシュフローコーチは、
財務のコンサルタント、
人事のコンサルタント、
ビジョン策定コンサルタント、
営業コンサルタント、という、
それぞれ縦軸でのコンサルタントでなはく、
「社員を経営に参加させるために、結果として
財務・人事・ビジョン・営業を
過不足なくジャストフィットで扱う」
コンサルタントである、
という横軸のコンサルをしています。
ここで結論。
縦軸と横軸、どっちでやっていく方が
競合が少ないでしょうか?
縦軸には競合(=同業の有資格者)がひしめいているが、
横軸で「相手のお困りごと起点」でやっている
コンサルタントはほとんどいない。
ゆえに、ブルーオーシャンです。
もう、おわかりでしょうか?
「和仁は無資格者なのに、
なぜ税理士や社労士などの有資格者が集まる
キャッシュフローコーチの代表になれたのか?」
その理由は、わたしが
「同業者との競争から無縁の“横軸発想”」
を持って実践を通して体系化したのが
「キャッシュフローコーチ・メソッド」
であること。
そして、それが
「縦軸のアプローチに違和感を持っていた
有資格者のお困りごとの解決策として、
ピッタリだったから」
というのが、わたしの見解です。
せっかく高度なスキルや知識、知恵があっても、
それが相手に伝わらなければ
宝の持ち腐れになってしまいます。
価値が高いものは、それだけでは意味をなさず、
「その価値が伝わるカタチ」で届けられた時に
はじめて意味をなす。
今回のトピックで言えば、
自分の専門のカテゴリー目線で話すのではなく、
相手のお困りごと目線で話を組み立てること。
もしかしたら、
あなたがすでに手にしている高い価値が、
顧客に摩擦係数ゼロで届くための
最後のパズルのピースは、
ここにあるのかも知れません。
あなたは、「相手のお困りごと目線」で
サービスを組み立てていますか?