逃げグセを克服する方法。
2024.04.18 執筆者:和仁 達也コミュニケーション着眼点
最初はやる気十分だったのに、途中でモチベーションが下がり、
最後までやり切らないうちにリタイアする。
そんな経験はありませんか?たとえば、次のように。
「年初に立てた営業目標が、半年経った時点で大幅未達。
残り半年で挽回はもう無理・・・」
「受験勉強で、日が迫り合格の見込みが薄いとわかると、
早々に手を抜き始める」
「気合十分で参加した連続講座、途中でついていけなくなり、
3分の2を残してフェードアウト」
「マラソンでサブ4(4時間切り)を目指して
トレーニングしてきたけど、思ったように数字が
上がらず、このままならサブ4は無理だから、レースを諦める」
先日ある経営者から、このテーマの相談を受けました。
本人としては「それをやり切りたい」だけじゃなく、
「そもそもこの逃げグセを克服したい」と言うことが悩みの核心でした。
わたしはこの逃げグセを克服することを、
フルマラソンを通して学びました。
サブ4を目指して初めてホノルルマラソンに出場した時のこと。
順調に走り始めていた中、20kmを超えたところで
ガクッとペースが落ち、足裏が激痛。
歩くのがやっとの状態になりました。
そして30kmに到達した時点で、「サブ4は絶望的」に。
コーチによると、ここで一気に気力が抜けて、
完走すらできなくなるランナーも少なくないそうです。
そこで予め提案されていたことは
「段階的にゴールを複数用意して、状況にあわせて
シフトチェンジすること」です。
つまり、
「サブ4が無理なら、サブ5でもすばらしい」
「サブ5が無理なら、フルマラソン完走でもすばらしい」
というように。
ややもすると、ゼロか100かみたいな極論に走りがちな
わたしとしては、段階的なゴールを用意しておくというのは、
とても勇気となりました。
そしてもう1つは、
「目的を複数化して、やり切る動機を強める」こと。
その時のわたしは
「①挑戦している姿をクライアントや塾生、家族たちに示す機会だ」
「②これは次回リベンジするためのドラマのスタートだ」
「③どれくらい準備すれば、どのくらいの記録を出せるかを
知る実験だから、ゴールすることに意味がある」
「④タイムはどうであれ、完走すれば
“ホノルルマラソン完走”の称号が手に入り、セルフイメージが上がる」
など、様々な目的を思い浮かべながら、ゴールに向かい、
やり切ることができました。
自分なりの逃げグセ克服法、持っておきたいものです。