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パートナー型コンサルタントの あり方・やり方

経営者がお金のブロックパズルで社員と決算書を共有するときに気をつけること

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2025.06.18 執筆者:和仁 達也

 

経営者に「お金のブロックパズル」の話を
するときに、よく質問されることの1つが

「これを社員に見せるのはとても不安なんですが、
どこまで見せていいんでしょうか」

です。

 

つまり、

「お金のブロックパズルに自社の決算書の数字
を入れて、社員と共有して良いのか?」

という問いです。

 

まず大前提として、
適切な教育がされてない社員に
いきなり会社の数字を見せるのは非常に危険です。

 

なぜなら、論点ではないところに目が行き、
話の筋がズレてしまう恐れがあるからです。

 

例えば

「なぜこんなに交際費が高いんですか」

「役員報酬は高すぎませんか」

など。

 

会社の収支構造の話をしたいのに、
枝葉の科目の大小に目が行きがちだったり、

他人と比べて自分の給料が低い等の話に
なることが心配なのであれば、
初めは一般論で話をします。

 

わたしがセミナーでお話ししているように、
売上を100として粗利80、利益10などの
一般論で話すイメージです。

その次の段階は、
売上を100とするところは同じですが、
それ以降を自社の実際の比率に合わせて説明します。

 

例えば、粗利率が50%であれば、
そのように数字を入れると言うことです。

これであれば実際の金額はわからなくても
「入りと出のバランス」は伝わりますし、

「今の自分たちの人件費に対して
十分な粗利が稼げているかどうか」

また

「利益は充分かどうか」などのポイントは
認識することができます。

 

その次の段階が、自社の実数を
お金のブロックパズルに入れて共有する
と言うものです。

 

ただその時には前提として、
組織が成熟している必要があります。

 

成熟した組織とは、

社員が「他人と比べるのではなく、
自分の貢献度と自分の給料を比べる
客観的な目線を持てている」

ということです。

 

多くの会社では、他人と比べて、
自分の給料の低さについて不満を口にします。

この状況で会社の数字を公開すると、
困難を招いてしまうでしょう。

なので、そのタイミングを見極める
ことが重要というのが1つ。

 

そして一方で、
予め社員に教育したいことがあります。

 

それは、

「社長や経営者は社員よりも何倍も
 高い報酬をもらうのが当然である」

と言うことを伝えることです。

 

社員の何倍もの役割や責任、リスクを
担っているからこそ、その報酬を受け取っているのです。

 

ただ、それを社長自身が言うのは
自画自賛に聞こえて角が立つので、

顧問税理士やコンサルタントなど
第三者に言ってもらう方が良いでしょう。

 

ちなみに、

「それを誰が伝えると最も効果的か」

を考え、その人の口から言ってもらうことを

「役者を変える」作戦といいます。

 

社長本人ではなく第三者が言った方が
良いことはいくつかありますから、
工夫をしたいところです。

お金のブロックパズルを社員に共有するのも、
わかりやすく伝えるスキルが必要です。

なので、そこをキャッシュフローコーチなどの
専門家に任せて、社長はその上での熱い思いや
ビジョンを語ることに徹するなど、二人三脚で
社員に教育や情報共有をすると効果的でしょう。

 

ちなみに、
わたしたちキャッシュフローコーチがやるのは
お金のブロックパズル」など
キャッシュフローコーチ・メソッドを使って

そのような希望をもたらし、それを
実現するための手助けをすることです。

 

このように経営における普遍的な柱である
ビジョンとお金、コミュニケーションを
最適化して、クライアントの理想を実現する
手助けをするのがキャッシュフローコーチです。

 

今のお話を聞いて、具体的に力になりたい方が
思い浮かぶようであれば、

キャッシュフローコーチ・メソッドの習得を
検討してみてはいかがでしょうか。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

 

ビジョナリーパートナー 和仁達也

 

■お知らせ:6月開講のキャッシュフローコーチ養成塾の詳細はこちらです。

 

 

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書に「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」他多数。

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