コンサルタント&士業が適正報酬で長期関与が続く オンライン版 コンサルタントの教科書コンサルタント&士業が適正報酬で長期関与が続く オンライン版 コンサルタントの教科書

パートナー型コンサルタントの あり方・やり方

コンサルのスキームをクライアントに伝える意味とは?

19

2025.09.04 執筆者:和仁 達也

 

一般的にコンサルタントのやり方は、
「答えをクライアントに教える」という
“先生型”が一般的です。

これはお医者さんと同様に、患者が

「症状を伝えて、それを治す方法を教えてもらう」

という枠組みです。

 

一方で、パートナー型コンサルタントは
“教える”ことには価値を置かず、

“クライアント本人が答えに気づいて動く”

ところに価値があります。

この時、そのコンサルのスキームを
事前にクライアントに伝え、
知ってもらうことが、
さらに価値を高めるということがあります。

 

今日はその意味についてお伝えします。

 

前述の”先生型”コンサルの場合、
どのように成果が出るのかのスキームを教えて
しまったらネタバレになるので、
そこはクライアントに教えたくないと思うかも
しれません。

 

「マジシャンが手品のネタを公開しない」

「レストランが秘伝のタレのレシピを公開しない」

のと同じです。

 

ところが
“パートナー型”コンサルタントの場合は
教えることに価値をおかないからこそ、

「どのようなメカニズムで成果が出るのか」

のネタばらしができるし、それが効果的なのです。

 

例えば、キャッシュフローコーチメソッドには
5大コンテンツがあり、その1つが

「ビジョナリーコーチング」です。

これは4つの質問を順番にしていくと
クライアントが自ら答えを見つけ出せる、
シンプルにそぎ落としたコーチング法であり、
対話の型です。

 

これを「クライアントにやってみせる」
ことはもちろん大事なのですが、

あるタイミングで、

「このビジョナリーコーチングの
 やり方をクライアントに伝授する」

ことはさらに効果的です。

 

なぜなら、
クライアントはそれによって、
こちら(コンサルタント)の役割を
正しく理解してくれるからです。

 

つまり、
コンサルタントは感覚的に対話して
いるのではなく、

「きちんと体系立てたやり方に基づいて
 話を聞いてくれている」

ということがわかり、

「教えること」ではなく、
「思考を整理してくれること」に
対する期待を持ってもらえる、

ということです。

 

このようにコンサルタントは、

“事前期待をマネジメント”

することによって、
コンサルに向かう前日の夜が
ワクワク楽しみな気持ちで
迎えられるようになります。

 

さらにクライアント先の社長が
ビジョナリーコーチングという考え方を知り、
理解することによって、
社内での広がりが生まれる場合もあります。

 

例えば、

「これをうちの幹部や管理職、さらには
 営業マンにも伝授しよう」

ということが起こります。

 

それは体系的なメソッドだ、
と社長が認識したからです。

 

それを認識されていなければ、それは

「コンサルタントの属人的なスキルだ」

と思われ、社内でそのメソッドを広めよう
とまではいかないでしょう。

 

それをちゃんと伝えたからこそ、
コンサルタントは社長に
ビジョナリーコーチングを
やってみせるだけではなく、

そのやり方を幹部や営業マンなどに
教育する場も与えられるわけです。

つまり、活躍の場がさらに広がります。

 

パートナー型コンサルティングにおいては、
コンサルのネタバレは大歓迎であり、
積極的にやっておくと良い、という根拠として、
こんな背景があったのでした。

 

キャッシュフローコーチがクライアント
の成果に貢献し、複数年にわたって関与が
続く理由の1つをお話ししました。

 

「”先生型”コンサルがしっくりこない」
と感じている人は、キャッシュフローコーチの
可能性に触れてみてはいかがでしょうか。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

 

ビジョナリーパートナー 和仁達也

 

■お知らせ:6月開講のキャッシュフローコーチ養成塾の詳細はこちらです。

 

 

この記事の内容が役に立ったと思ったらSNSで共有してくださいね!
19
  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書に「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」他多数。

新着記事を毎週メールでお届け!

中小企業の社長が抱える、
お金やコミュニケーションの
“お困りごと”を解決する知恵
をお届けします。
有料記事も無料で公開。