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社員を巻き込みビジョンを実現する キャッシュフロー経営って?

当社の収支構造はどれ?典型的な収支構造4パターンとは

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2018.09.16 執筆者:和仁 達也

決算データを見て社長の皆さんはどう感じますか?

数字がよかった、悪かったという表面的な判断をしている社長も多いのではないでしょうか?

表面的な判断だけでは会社の問題を改善することはできません。

会社の問題を解決するためには、会社のお金の流れを把握すること、つまり我が社の収支構造はどのようになっているのかを知ることで対処ができます。

収支構造とは?

収支構造とは、ビジネスのお金の入りと出のバランスをビジュアル化したものです。 最終的に自社はどのくらい儲けるかを表すビジネスの基本的な枠組みです。

典型的な収支構造4パターン

これからお伝えすることがわかっただけで、みなさんは他の経営者より一歩リードしたと言えます。なぜなら、自社の決算データの数字をこのお金の流れの全体図に当てはめてみることで、課題がはっきりし、改善すべきポイントが客観的につかめるからです。

「具体的には、どうやって改善すべきポイントがわかるのですか?」

お金の構造には、大きく分けて4つのパターンがあります。

パターン A—— 返済可能な利益が出ている「ラクラク返済・黒字タイプ」

パターン B—— 利益は出ているが、返済するには不十分な「返済大変・黒字タイプ」

パターン C—— 粗利<固定費(人件費が過剰)で、赤字である「人件費過剰・赤字タイプ」

パターン D—— 粗利<固定費(その他の固定費が過剰)で、赤字である「消費過剰・赤字タイプ」

この図の中で、みなさんの会社のお金の構造は、どのパターンに近いか、確認してみましょう。

パターンAは、とりあえずお金の面での大きな問題はありません。

パターンBは、利益は出ているものの、借入金の返済をする上で不十分です。返済計画の見直しや利益をアップさせる策をいろいろな角度から考える必要があります。

パターンCとDは、共に赤字なので問題です。

パターンCは、人件費が過剰であり、人件費に見合った粗利をいかに生み出すかを考えるか、あるいは余剰人員の削減、過剰報酬の見直しなどを行ないます。

パターンDは、その他の固定費が過剰です。リース料や減価償却費など、設備投資に伴う支出が多く、それに見合った粗利を稼げていないので、粗利アップ策を考えなければなりません。あるいは、広告宣伝費が過剰になっているのであれば、費用対効果を考えた販売促進策を練り直す必要もあるでしょう。

かなりおおざっぱな見方ではありますが、とりあえずは自社の現状についてこのぐらいおおまかにつかんで、その次のステップで具体的なことを調べていけばよいのです。

ところが実際には、この程度のことすら把握できていない社長が多く、先ほどお話しした通り、漠然とした不安の中で立ち止まっているのです。

ここで、20分ほど時間をとって、ちょっとした演習をやってみましょう。

このお金のブロックパズルの図に、実際の決算書の数字を入れてみてください。
おおよその状況を把握するだけでも、1つや2つは発見があるものです。
何度も数字を書き直して利用したい人は、私のホームページからA4サイズのワークシートがダウンロードできますので、ご利用ください。

それでは、ストップウォッチを用意して、どうぞ。

なお、この記事の内容をさらに理解したい人のために、拙著「お金の流れが一目でわかる! 超★ドンブリ経営のすすめ」が参考になります。お金のブロックパズルについて詳しく説明してます。

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書に「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」他多数。

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