税理士事務所の職員が有料でコンサルできる理由
2021.06.25 執筆者:和仁 達也キャッシュフローコーチ日本キャッシュフローコーチ協会独立税理士養成塾
将来の職業を選ぶ際に、
「中小企業の社長に頼りにされたい」
「経営数字で社長の本業の役に立つ
相談相手になりたい」
と志を持ち、それができる仕事と思って
税理士になったものの、
いざ、仕事を始めてみたら、
未来の話より過去の数字の後追いで、
社長と話す機会はほとんどなく、
「自分が思っていたのと違う!」
と葛藤している人は少なくないようです。
彼らが口々に言うのは、
「書類作成だけではなく、
社長と会話ができるようになりたい」
「経営数字に関わる専門家として、
経営判断や利益アップに関わる話も
できるようになりたい」
「ただ、我流では不安なので、
ちゃんとした型を学びたい」
ということで、そんな方たちが
「キャッシュフローコーチ養成塾」にも、
多く受講され、目立つようになりました。
そこで、彼らに「なぜ参加したのか?」そして
「実際に参加してみてどんな良いことがあったのか?」
を率直に聞いてみることにしました。
あなたのコンサルティング活動のヒントになれば
幸いです。
税理士事務所の職員が有料でコンサルできる理由
三代目の税理士事務所の所長として活躍する
木村昌宏さん。
もともと自分1人で活躍するより、
スタッフとノウハウを共有して
チームでクライアントの成果に貢献したい
と考えていました。
木村さんはキャッシュフローコーチ養成塾の
第0期生として入塾され、
ご自身が学んでプレーヤーとして
コンサルティング契約を獲得するのみならず、
同時並行でスタッフにもそのノウハウを
伝授していきました。
具体的には毎週金曜日の朝一で1時間勉強会を行い、
和仁のセミナーDVDをスタッフと一緒に
見続けたそうです。
養成塾が終わると全6回の講義動画をスタッフと
共有し税務面の情報収集ではなく、
経営支援のインプットに注力しました。
その結果、
キャッシュフローコーチ・メソッドが
スタッフにインストールされたのみならず、
その中で教わる様々な共通言語が
同時に育まれたとのこと。
その効果が予想以上に大きかったようです。
スタッフは最初は税務の既存客に
税務顧問料とは別に月1回・2万円の報酬で
関与することから始まり、
今では2時間の面談で月額10万円を
受け取るまでになったとのこと。
しかも今ではそのコンサルができる
スタッフが8人にまで増えたそうです。
納得の報酬でコンサルをした体験が
スタッフの自信をはぐくみ、
良い循環をもたらしています。
今後の取り組みについて聞いてみたところ
次のように語ってくれました。
「これからは社労士部門を本格的に
確立して行く予定です。
その際にも、社労士業務の教育の前に、
まずキャッシュフローコーチ・メソッドを教育し、
あり方を整えることを重視しています。
なぜなら既存のクライアントは、
税務部門の信頼から高い事前期待を
抱いてくださっているので、
それに社労士部門が応えるためには、
”やり方”の前に”あり方”が重要だと
考えるからです」
木村さんの挑戦は今後もさらに続きそうです。
彼の話を聞いて感じたことは、
「CFコーチ・メソッドは、本人のやる気を
尊重して行えば、
所長税理士だけじゃなく、職員でも実践できる」
ということ。(これって、珍しいですよね!?)
そして、職員の意欲を引き出しながら
継続的に学ぶ場を事務所のシステムとして
根付かせることが大切で、
その根源は
「我々の事務所が顧客にもたらしたい価値は何か?」
という問いへのあくなき挑戦なのだと感じます。
まさに今の時代の税理士事務所の
理想のあり方の一例だな、とわたしは感じました。
さらに、新たな事業の柱にも挑戦する
木村さんのさらなる変容進化が楽しみです。
そして、わたしは彼のように
・経営数字の専門家としての強みを生かして、
・社長の社外パートナーとして、
クライアントのビジョン実現に貢献したい!
との思いをお持ちの税理士や職員の方なら、
このCFコーチ養成塾がお役に立てることを
実感しました。
そんな方には、塾への参加を検討してもらえたら
良いなと思っています。