女性ならではのしなやかさで貢献する税理士の話
2021.08.20 執筆者:和仁 達也キャッシュフローコーチ日本キャッシュフローコーチ協会独立税理士養成塾
将来の職業を選ぶ際に、
「中小企業の社長に頼りにされたい」
「経営数字で社長の本業の役に立つ
相談相手になりたい」
と志を持ち、それができる仕事と思って
税理士になったものの、
いざ、仕事を始めてみたら、
未来の話より過去の数字の後追いで、
社長と話す機会はほとんどなく、
「自分が思っていたのと違う!」
と葛藤している人は少なくないようです。
彼らが口々に言うのは、
「書類作成だけではなく、
社長と会話ができるようになりたい」
「経営数字に関わる専門家として、
経営判断や利益アップに関わる話も
できるようになりたい」
「ただ、我流では不安なので、
ちゃんとした型を学びたい」
ということで、そんな方たちが
「キャッシュフローコーチ養成塾」にも、
多く受講され、目立つようになりました。
そこで、彼らに「なぜ参加したのか?」そして
「実際に参加してみてどんな良いことがあったのか?」
を率直に聞いてみることにしました。
あなたのコンサルティング活動のヒントになれば
幸いです。
女性ならではのしなやかさで貢献する税理士の話
女性の税理士でキャッシュフローコーチの
森下裕子さん。
かつて、彼女はあるクライアント先に行く時
とても気が重かったそうです。
その会社の会議では
「お前!会社を潰す気か!」
「なぜ数字がわからんのだ!」
と創業者の父が後継社長である息子に対して
大声で罵倒することが度々だったからです。
社長はもちろん社員も誰1人として
意見を言う事はなく、
ただただ怒鳴り声が続く会議のひとこま。
これはわたし(和仁)も含め、コンサルタント
になると必ず遭遇するシーンです。
それに対して何もできない自分を歯がゆく思い、
「自分はどうすればよいのか?」
と悩むさなかに本屋で出会ったのが拙著
「コンサルタントの対話術」でした。
その後、本の読者特典の和仁のセミナー動画を見て
会場でのセミナーに参加した後、
キャッシュフローコーチ養成塾に入塾されます。
入塾前と後で何が変わったかを尋ねてみました。
「一言で言うと優先順位が変わりました。
以前は経営資源と言われる”人・物・金・情報”に
ついて考えていましたが、
今は”金・時間・意識・感謝”にフォーカスしています。
特に社員さんとの関わり方は大きく変わり、
例えば社員の趣味まで把握するようになりました。
また会議の場を回すことも覚え、
今では冒頭のような顧問先でも先代に気持ちよく
しゃべってもらいつつも
ちゃんと社員にも現場の意見を出してもらうような
全員参加型の会議に変わりつつあり、
会議を自分でグリップしている
手ごたえがあります。
そう実感できたのは、複数の顧問先で
会議のファシリテータをいくつも経験する中で
自信とコツを掴めたことで、
この難易度が高いシチュエーションにも
貢献できるようになれました」
今は1時間で3万円のクライアントや
丸一日かけて月額20万円のクライアントなど
6社のコンサルティングに関わっています。
キーとなる経営数字をどうやって実現するかを
社員と一緒にPDCAする会議を通じて
社員が経営感覚を持つことを
側面支援することにやりがいを感じています。
強面の経営者が会議を牛耳るシーンは
よくありますが、
女性ならではの柔らかさで接して
相手に気持ちよくしゃべってもらいながらも
要所は締めて社員にも意見を求めるなど、
しなやかでメリハリの利いたファシリテータ力は
多くの企業に必要とされるのだろうと感じました。
森下さんのさらなる活躍が楽しみです。
そして、わたしは彼女のように
・経営数字の専門家としての強みを生かして、
・会議の場をうまくまわしながら、
・社長の社外パートナーとして、
クライアントのビジョン実現に貢献したい!
との思いをお持ちの税理士や職員の方なら、
このCFコーチ養成塾がお役に立てることを
実感しました。
そんな方には、塾への参加を検討してもらえたら
良いなと思っています。