上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術
誤解なく真意が伝わる表現とは?
2026.09.22 執筆者:和仁 達也
コミュニケーション伝え方着眼点
直属の上司が完璧主義で向上心が強いが故に、物事が前進しない
ジレンマを部下が抱えるケースがあります。
「何を言うか」以上に「どう言うか」が問われる。
そんな、歯科医院に勤める若手スタッフの事例を紹介します。
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その医院ではミーティングで新たな取り組みを話し合う際に、
熱が入り過ぎて、後で冷静に振り返ると「達成できそうにない」提案が
上がることがよくありました。
その理由の1つは、完璧主義で向上心の高いチーフ衛生士が
それを促している節がある。
しかし、1ヵ月も経つと日常の忙しさにかまけて、
結局は1歩も進んでいないということが何度もあった。
その状況にストレスを感じたある若手リーダー候補のスタッフが
ミーティングで異を唱えました。
「これって、どうなんでしょうかね?どうせ、また
中途半端に終わることが見えているのだから、
はじめからそこまで求めず、まずはこのくらい(50%レベル)でいいじゃないですか」
すると、その表現が上司であるチーフ衛生士の逆鱗に触れ、
そのスタッフは「やる気がない奴」とみなされ却下。
その提案を実行することに決定。
しかし1ヵ月後は案の定、取り組まれることなく時間だけが過ぎる。
この状況を繰り返すうちに、その若手スタッフは自分の表現に
問題があることに気づきます。
「いきなり100%を目指して一歩も進まないくらいなら、
まずは50%を目指して確実に到達したほうがはるかに良い」
という、その当たり前なことを言いたいだけなのに、
彼女の言い回しでは単に“諦めや妥協”にしか、
上司の目には映らなかったのです。
そこで表現を次のように変えてみました。
「近い将来100%を目指したいと私も思います。
ただ次の1ヵ月でいきなりそこを目指すのは日常の業務も多々ある中、
かなり難易度が高いと感じています。
いきなりそこを目指して着手できず、何もなく
1ヵ月過ぎることだけは避けたいですよね。
そこで、まずは第一ステップとして50%を確実にクリアし、
その勢いに乗って翌月75% を目指し、
その次の段階として本来目指している100%に到達するような
段階的なアプローチはどうでしょうか?
それによって、やれない理由がなくなり、半年後に振り返ってみたら
確実に前進していることが実感できると思うのですがどうでしょう」
この言い回しに変えたところ、
「実現することを前提とした提案」なので、
チーフの反発もなくあっさり了承されました。
”何を伝えるか”も大切ですが、
”どう伝えるか”も同等に大切
だと気付かされたエピソードでした。











































