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上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術

『社員を辞めさせないコミニュケーション術 ~ 離職率を下げる3つの着眼点 ~』

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2019.07.23 執筆者:和仁 達也

今、多くの会社で「社員の採用に悩んでいる」
と言う声が飛び交っています。

あなたの会社ではいかがでしょうか?

もし当てはまるなら、新たな社員の採用活動と並行して、
同時に、既にいる社員を引き止めること、つまり
「離職率を下げる取り組み」が重要になってきます。

実際のところ、「やりがいが感じられない」と言う理由で、
簡単に会社を辞めてしまう人も多いようです。

最近では、入社して3年後に入社した社員の3分1が退職していると
言われています。(厚生労働省の2017年度調査)

そして、特に問題とされているのは、
若手社員らが次々辞めていく「連鎖退職」です。

ある日突然社員が次々と辞めていく。

このような連鎖退職が原因の倒産も、今増えてきています。

なぜこのような問題が起こるのか?

それは世代間での価値観の違いも多いかと思います。

本当は「上司に話を聞いてほしい」「悩みを相談したい」と思っていても、
「仕事は、見て覚えるものだ!」「自分で盗め!」というように、
部下に対して、ただ「頑張れ」と努力と根性で、
鼓舞したりしていないでしょうか?

この様な”体育会系的な価値観”を持った世代が、
会社を支えてきた事実は確かにあります。

ただ、だからと言って、これを「最近の若者は根性がない」
などと断罪してしまうのは簡単ですが、
それでは根本的な解決策にはなりませんね。

そこで、「なぜ社員が辞めてしまうのか」の理由について
掘り下げてみましょう。

まず、やりがいが感じられないと言う言葉の裏には、
2つの理由があると考えられます。

1つは、「①意味のわからない仕事の振り方をされる」から。

つまり具体的な説明もなく、ただ「これをやっておけ」と言われ、
それが何のためにやるのかもよくわからず、
単なる作業としてやっている場合です。

その場合、社員はそこに意味を見いだすことができず、
やりがいが感じられません。

もう一つは、「②やっても認めてくれない」から。

つまり、上達している実感が持てないので、
気力が持たないと言うことです。

そして、やりがいが感じられない時に、
誰か先輩に相談できれば良いのですが、
「③誰に相談していいかがわからず、孤立無縁になっている」
状況が続くと、やりがいが見出せず、辞める可能性が高まるでしょう。

以上の3つは、「給料が高いかどうか」あるいは
「休みが多いかどうか」などの待遇面とは関係がありません。

いわゆる「仕事の与え方」の問題です。

つまり、お金の問題ではないので、
儲けが出ているか否かに関係なく、その気になれば
どの会社でも取り組めることです。

そこを見落としたまま、単に

「人が集まらないから、給料を上げなければ」

などと発想すると、根本的な解決にならない場合があるので
注意したいものです。

したがって、上記の3つの逆のことを実践することが、
社員が辞めることを踏みとどまらせます。

①「その仕事にどんな意味があるか」
「なぜあなたにやってほしいか」を予め伝える。

②その仕事を完了したときに、期待通りの仕事なのか否か、
そして「どこが良くて、どこに改善の余地があるか」
をフィードバックする。

③「仕事で困ったら、誰に相談すればいいか」を予め決めておき、
1人で抱え込まなくて済むようにする。

できることからトライしてみましょう!

「さらに理解を深めたい人はこちらの記事もオススメ」

▶︎離職を防ぐ!スタッフや社員の余裕のなさを探るためには、数値化して確認すること

 

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書に「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」他多数。

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