上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術
スタッフを辞めさせないための3つの着眼点
2025.05.22 執筆者:和仁 達也コミュニケーション伝え方着眼点
今回は、スタッフを離職させないために、
今スグ考えておきたい3つの着眼点をお伝えします。
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今、多くの会社やお店で、スタッフの採用に悩んでいます。
そのような会社は、新たなスタッフの採用活動と並行して、
同時に、既にいるスタッフの引き止め策、つまり
「離職率を下げる取り組み」が重要になります。
ところが現実には、「やりがいが感じられない」と言う理由で、
簡単に医院を辞めてしまうスタッフもいるようです。
これを「最近の若者は根性がない」などと断罪して
しまうのは簡単ですが、それでは根本的な解決策にはなりませんね。
そこで、「なぜスタッフが辞めてしまうのか」の理由について
掘り下げてみましょう。
まず、やりがいが感じられないと言う言葉の裏には、
2つの理由があると考えられます。
1つは、「①意味のわからない仕事の振り方をされる」から。
つまり具体的な説明もなく、ただ「これをやっておけ」と言われ、
それが何のためにやるのかもよくわからず、
単なる作業としてやっている場合です。
その場合、スタッフはそこに意味を見いだすことができず、
やりがいが感じられません。
もう1つは、「②やっても認めてくれない」から。
つまり、上達している実感が持てないので、
気力が持たないと言うことです。
この2つの理由でやりがいが感じられません。
そして、その時に誰か先輩に相談できれば良いのですが、
「③誰に相談していいかがわからず、孤立無縁になっている」
状況が続くと、やりがいが見出せず、辞める可能性が高まるでしょう。
以上の3つは、「給料が高さ」「休みの多さ」などの
待遇面とは関係がありません。
いわゆる「仕事の与え方」の問題です。
つまり、お金の問題ではないので、業績に関係なく、
その気になればどの医院でも取り組めることです。
そこを見落としたまま、単に「給料をあげなければ」と発想すると、
根本的な解決にならない場合があるので注意したいものです。
したがって、上記の3つの逆を実践することが、
スタッフの退職を踏みとどまらせます。
①「その仕事にどんな意味があるか」
「なぜあなたにやってほしいか」を予め伝える。
②その仕事を完了したときに、「期待通りの仕事なのか否か」そして
「どこが良くて、どこに改善の余地があるか」をフィードバックする。
③「仕事で困ったら、誰に相談すればいいか」を決めて、
1人で抱え込まなくて済むようにする。
できることからトライしてみてはいかがでしょうか。
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