上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術
部下への感謝の気持ちが自然と芽生える方法。
2025.07.07 執筆者:和仁 達也コミュニケーション伝え方着眼点
上司に求められる行動の1つに、
「部下に感謝の声をかける」があります。
ところが現実にはこれができる人はそれほど多くは無いようです。
それが当たり前にできているのであれば、もっと多くの組織が
円滑に仕事が回り、上司も部下も気持ちよく、
同じ方向を向いて仕事ができているのではないでしょうか。
では、なぜ上司は部下の仕事に感謝の声を
かけることができていないのでしょうか?
それはおそらく感謝する気がないのではなく、
「どれだけ大変な思いをして仕事をしているか
をイメージできないから」
ではないかと思います。
人は、自分がやったことがないことが、
どれだけ大変かを、なかなか想像することができません。
頭で考えたら簡単にできそうに思えることも、
いざ実際にやってみると、とんでもなく面倒くさかったり、
手間のかかることがあったりします。
つまり、部下の仕事の内容を理解する1番の方法は、
「1.自分が一度、それを実際にやってみる」
ということです。
ただすべてのことを自分でやれるかというとそうもいきませんよね。
人には役割がありますから。
そこで実際にやらないのであれば、
「2.部下の仕事を直接、自分の目で見てみる」
ということが次に有効です。
現場を見れば、その実態が一目瞭然だからです。
そして、それすらもできないのであれば、
「3.どんな仕事をどのような思いでやっているか、
どこが大変なのかを聞いてみる」
と良いでしょう。
話を聞くだけでも、自分には気がつかなかったことが
見えてくることが多々あります。
そのようにして、部下がやってくれている仕事の中身や大変さ、
そして「それを自分がやるとなったらどれだけ大変か」が
イメージできれば、自然と感謝の言葉が湧いてくるのではないかと思います。
感謝は、義務感でするものではなく、
「心に湧いてきたから感謝する」のが自然な行為ですよね。
だとすれば、上記の3つのいずれかの形で、
感謝の気持ちが湧いてくる手段をもっておくことは
大事なことなんじゃないかと思います。