上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術
関係性を悪化させずに人に注意をする！３段階アプローチ
2025.12.22 執筆者：和仁 達也
コミュニケーション伝え方着眼点
相手にとって、耳の痛い注意をする時、伝える方も気を使います。
相手に逆恨みされるリスクもある中、そのリスクを最小限するには
どうすれば良いのか？その発想法を紹介します。
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仕事をしていて、スタッフや仲間の動きに違和感がある時、
そこには複数の階層で前提を考えると、関係性を悪化させずに
スムーズに目的を果たすことができます。
1番短絡的なのは、
「その人が自己都合優先で、他人のことを顧みない
自己中心的な人だから、そのような行動をするのだ」
と言う前提でのアプローチです。
ところが、よくよく話をしてみると、
「単に情報量が不足していて、限られた情報の範囲で
動いていたからそうなっていただけ」ということもよくあります。
つまり単に「情報量の不一致」によって、周りが違和感を
感じることをしていたと言うことです。
その次の段階は、情報量は一致していたけども、
たまたまその人の状況が「非日常状態」であったケース。
例えば「経済的に追い込まれていて、正常な判断ができなかった」
などの状態ゆえの言動だったかもしれません。
つまり、平常時ではない異常事態だったので、やむなく
周りが違和感を感じることをしていたと言うことです。
これは、場合によっては同情の余地があります。
さらに次の段階は、
「情報量を一致していて正常な判断ができる状態であった
にもかかわらず、周りが違和感を感じる言動をする」ケースです。
これはさすがに、その人の言動に対して注意を促す必要が出てきます。
ここでもし仮に、第１や第２段階の人に対して
第３段階のアプローチをいきなり持っていったらどうなるでしょうか？
きっと、
「自分の状況を知らないくせに、そんなことを言うなんて・・・」
と反発心を生むのではないでしょうか。
逆に、第１段階を確認し、第２段階を確認して、
その上で第３段階のアプローチをした場合どうでしょう？
おそらく8割以上は、第１か第２段階で原因がわかり、
相手の置かれている状況への理解ができ、正面衝突ではなく、
横に並んで相談に乗る関わり方ができるでしょう。
このように、人に注意をしたり行動を流すときには、
「相手がそうせざるを得ない背景は何か？」
をイメージしてみるのはとても有効です。お試しください。
