ビジネスの弱みを補完して強みに変える転換法。
2022.09.04 執筆者:和仁 達也コミュニケーション着眼点
その人の欠点が見方を変えれば魅力でもあり、
欠点と長所は表裏だ、という話があります。
ビジネスにおいても、真の弱みに自覚的であることが
自力に頼らず外からリソースを求めるチャンスに代わり、
発展につながることがあります。
今回の記事は、和仁自身のそんなお話です。
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わたしがキャッシュフローコーチ養成塾を立ち上げた頃、
世界ナンバー1マーケッターとして有名な
ジェイ・エイブラハムのセミナーで、彼が口にした、
ある1つの質問がわたしの頭にフックしました。
それは、次の1文です。
「あなたの会社やビジネスの弱みは何か?」
このような本質的な質問は、時に立ち止まって考える価値があります。
最初、ペンとノートを手にしたわたしが思いついたのは、
「スタッフを抱えていないこと」
「人を招くセミナールームを持っていないこと」
などでした。
ところが、それをノートに書きながら、
「本当にそれで困っているのか?」
と自問すると、全く困っていない。
スタッフに関しては、プロジェクトごとに優秀な人と
ジョイントして順調に進んでいるし、セミナールームも、
全国の心地の良い場所をタイムシェアで利用できている。
「では、それ以外に何が弱みになっているのだろう?」
と思考を続けていると、1つの答えに行き当たりました。
それは、
「わたしのビジネスは、和仁の持ち時間の制約を受ける」こと。
そこで、次の重要な質問を自分に投げかけてみました。
「わたしの持ち時間の制約を受けずに、ビジネスを拡張するには?」
その着眼点は、2つでした。
「組織化」と「メディア活用法」です。
つまり、わたしが価値提供したいコンテンツの中には、
わたし自身が直接語った方が良いものがあります。
例えばキャッシュフローコーチ養成塾のコンテンツは
開発者の和仁が自ら語った方が、説得力があるし、
伝わりやすい面があるでしょう。
その一方で、塾生同士が交流し、学びを加速
させる場づくりについては、そのスキルに長けた
別の人でも良いはずです。
ならば、そこを分業制にすれば、
和仁の持ち時間に拘束されずに、
全国に広く価値提供できるのではないか。
そんな発想から、和仁の講義動画を上映して
ファシリテーターが解説を加えたり場づくりを
行う「ファシリテーター講座」スタイルが誕生しました。
つまり、ファシリテーターを「組織化」し、
和仁の講義を「メディア活用」で拡張性を高める。
そして「メディア活用」という点では、
オンライン化が進んだ今では、それを
全国各地のファシリテーターが、会場での
リアル開催でも、Zoomでのオンライン開催でも
担えるようになり、今も進化を続けています。
自分の弱みを自覚することで、
それを補完して強みに転換できる。
弱みを客観視しつつ、強みをさらに磨くことを、
今後も続けていこうと改めて決意しました。
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