イラっとくる怒りは、ネタにして解消する。
2024.12.18 執筆者:和仁 達也コミュニケーション着眼点
ある税理士事務所の所長から、イライラの対処法について
相談を受けたので、そのやりとりを共有します。
「些細なことをスルーできず、イラっとしてしまいます。
例えば、約束を守らない人や、自分の主張ばかりするスタッフ、
サービス業なのに熱意のない口ぶりの店員など。
これって、“コンサルタントあるある”だと思うのですが、
細かなことに気づく職業病なのかも知れませんが、
放って置けません。
かといって相手を言いくるめても良い結果にはならないと
わかっているので、ストレスばかりが蓄積していくのです。
怒りを鎮める手法なども学んだのですが、なかなか鎮まらず。。。
このままだと、自分の精神衛生上も悪いし、
トップのわたしがそんな調子だと社内の雰囲気も悪くなり、
離職者が増えてしまう。どうすれば良いでしょうか?」
みなさんの中にも同じような状況の方がいるかも知れないので、
今日はこの相談に対する和仁の回答を紹介します。
わたしも、元々は完璧主義なところがあり、
いろいろ気になる方だと思います。
よって、期待外れな言動に対してイラッときたり、
ストレスを感じることは多々ありましたし、今でもあります。
それをプラスに利用する和仁の作戦は、
「イラっとくる怒りは、ネタにして解消する」です。
ワニレポや毎月の連載記事、次の新刊、講座やセミナー、
個別コンサルなどで、わたしが伝えたいメッセージを
わかりやすく伝える「あるある感の事例ストーリー」として
利用するのです。
中には、公にはしにくい事例(それをしゃべると
誰のことかがバレる、など)もあり、その場合は
多少の創作を交えて、本人が特定できない工夫をします。
ポイントは、
「怒りのエネルギーを自分の中に溜め込まずに、
ポジティブに転換して外に流す」
ことです。
それによって、たとえイラっとくる嫌な体験をしても、
そこから「元を取った感」が生まれ、ストレスは軽減し、
むしろ「ネタをありがとう」という前向きな気持ちに
なれることもあります。
このコツは、「イラっとくる怒りの種類」によって
最適なアウトプット先を、予め複数用意しておくこと。
これに慣れてくると応用編として、「怒り」だけでなく、
「不安」「恐怖」「ヒヤッと体験」など、
あらゆるネガティブだと思っていた感情を、
周りを楽しませたり、役に立つネタに変えることもできます。
お試しください。