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パートナー型コンサルタントの あり方・やり方

社員にも経営者マインドを持ってもらうには?

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2025.08.04 執筆者:和仁 達也

 

キャッシュフローコーチ養成塾の塾生から
興味深い質問を受けました。

「『社員にも経営者マインドを持って欲しい』
 と言う社長の力になりたいのですが、
 どうしたらいいでしょうか?」

 

この方にわたしが回答したことを共有します。

同じ課題を抱えるコンサルタントや社長の
ヒントになればうれしいです。

 

(ここから)
↓↓↓

まずキャッシュフローコーチ養成塾の
3回目の講義がそのまま答えになります。

 

お金のブロックパズルを使って、
「社員にとって身近な家計」と
「会社の会計」を結びつける話の仕方
をしているので、それを完コピして
話してあげると良いでしょう。

 

ポイントは、
まず社員にとって身近な家計の話を
先にしてから、会社の会計の話をして、
それを結びつけるところです。

いきなり会社の大きな数字の話をされても、
社員にはなかなか自分事にはなりにくいからです。

 

そして、社員に伝えたいメッセージは、

「自分たちの収入を増やしたければ、
 会社の人件費を増やせる状況をつくる」

こと。

 

具体的には、人件費の原資である

【粗利を稼ぐ働き方】

をすれば良いことに気づかせることです。

 

ただ無策に
「給料を増やしてくれ」といっても、
会社は絶対に増やせません。

その原資がないからです。

しかし、
粗利を増やす働き方をする社員には、
物理的に人件費を多く払うことができます。

社長としても粗利アップに貢献している
社員には相応に払ってあげたくなるでしょう。

 

その道筋を社員にわかりやすく伝えるのは、
一定の知識とトークスキルが必要なので、

社長に代わってキャッシュフローコーチが
社員研修として伝えてあげるのが効果的です。

 

「仕事の中身が毎月同じルーティーン業務
 ばかりの社員の場合、付加価値をつける余地が
 あまりないと思うんですが、
 その場合どうしたらいいでしょうか?」

 

その場合、
今やっているルーティーン業務を
いかに短い時間で行い、空いた時間で
新たな価値を生む仕事をするにはどうするか、
と言う方向性かもしれませんね。

 

今の仕事だけでは粗利が増やせないので
あれば、今と何も状況は変わりません。

よって人件費を増やしたいのであれば、
粗利を増やす仕事のやり方を考えるか、

既存の仕事を短時間で行う工夫をして、
空いた時間で、新たな粗利を生む仕事を
するか、でしょう。

 

そもそも現時点では、
社員にはその発想自体がないでしょうから、
そこを伝えることがはじめの1歩になりますね。

 

その上での話ですが、

「現実にはそのような意欲がない社員ばかりだ」

と言うこともあるかもしれません。

 

しかし社長が

「経営者意識を持った社員にしたい」

と本気で思っていたとしたら、
何が起こるでしょうか?

 

まず10人中、1人でも2人でも
その意識を持てる人がいれば、
その人が変わり始めます。

しかしそれ以外の人は、

「自分にはこの会社は合わない」

と言ってやめていく可能性があります。

 

ただその空いた隙間に、
この会社の考えに合う社員が
入ってくる可能性があります。

つまり、複数年スパンで見ると、
人が入れ替わり、経営者意識を持った社員の
会社になることがあり得るわけです。

 

繰り返しますが、
半年や1年ではそこまでの変化はないと思います。

しかし、中長期的に考えていけば、
そのような変化は起こり得ます。

 

ポイントは

「自分たちの人件費は自分たちで稼ぐ」

という仕組みと教育を社長が決断するかどうか
にかかっています。

 

その時に踏まえておきたいのは、

「今いる社員でなんとかしよう」

と考えていたら難しい場合もあるかもしれません。

 

会社が目指す方向に合う人が引き寄せられ、
合わない人は離れていきます。

そこには、一時的な痛みも伴うこともあるでしょう

 

だからこそ、そのような社長に寄り添うのが
我々キャッシュフローコーチであり、

あり方ややり方を一緒に考え、
ビジョン実現をサポートしていく意味があるのです。

↑↑↑
(ここまで)

 

以上が、冒頭の相談者(塾生)に伝えた
メッセージです。

 

これを実践するには、

「社員へのお金教育」

「社長が焦らず、ビジョンに
 フォーカスし続ける伴走支援」

が両輪で必要となり、
単なるお金の知識を教える
財務コンサルタントとは異なります。

 

今回は、
我々キャッシュフローコーチが

「お金の制約なくビジョンを実現する、
 キャッシュフロー経営」

の実践支援として取り組んでいる
ことをご紹介しました。

 

同じ志で社長をサポートしたい仲間を
今後も増やし、
キャッシュフローコーチを新たな職業として
世に届けていきます。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

 

ビジョナリーパートナー 和仁達也

 

■お知らせ:6月開講のキャッシュフローコーチ養成塾の詳細はこちらです。

 

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書に「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」他多数。

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