上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術
部下からのネガティブな発言を予防するには?
2026.06.07 執筆者:和仁 達也
コミュニケーション伝え方着眼点
社内で起きる不満の声の大半は、情報不足や理解不足による疑問だったりします。
それがわかっていると、不必要に感情をかき乱されることなく対処できます。
それを、歯科医院の事例でお伝えします。
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「あるスタッフのネガティブな発言がストレスです。どうしたら良いでしょうか?」
との相談が院長からありました。
事情を聞くと、院内ミーティングの度に
「給料が少ない」
「衛生士長は冷たい」
「院長は見て見ぬ振りでほったらかし」
の3つをことあるごとに口にして場の空気を悪くする、とのこと。
これはどの医院でも、程度の差はあれ、見かける光景です。
そこで今回はこの悩みにどう対処したか、の考え方を紹介します。
まずわたしが気になったのは2つ。
一つは「それは本当にネガティブな発言なのか?」、
もう一つは「なぜそのような発言をするのか?」です。
この状況は、院長にとってはネガティブな発言に聞こえますが、
本人にとっては単に疑問や不満を口にしているだけのこと。
そして冷静に整理すると、それぞれに理由があり、
対処法が見えてきます。
例えば次のように。
①「給料が少ない」
→当院は頑張りや成果に応じてスタッフに報酬で還元する意向がある。
それが伝わっていない
ようなので、そのメカニズムを“お金のブロックパズル”で丁寧に伝える。
②「衛生士長は冷たい」
→当院はスタッフの”自立性と主体性の発揮”をモットーにしている。
よって衛生士長はスタッフが困っていてもあえて答えを教えず、
自分の頭で考えるよう促している。
それが冷たく映り、総論賛成・各論反対になっているようなので、
その意図を結びつけて、丁寧に説明する。
③「院長は見て見ぬ振りでほったらかし」
→これも②と同様にスタッフの”自立性と主体性の発揮”を
尊重して口出しせず見守っているのが、
スタッフには「何もしてくれない」ように映っていたらしい。
改めて院長のスタンスとして、
「こちらからあれこれ口を出すことはしない。ただし
相談があればウェルカムで積極的に対応する」
旨を全スタッフに伝える。
「なぜ、◯◯なの?」という不満の声はそのほとんどが
「情報や理解の不足による疑問」です。
疑問を訴えるスタッフに対して、叱ったり説得するのは、
あまり効果的な感じがしませんね。
その疑問は解消されなければ、時間が経てば
再び湧き上がって来るからです。
そこで必要なのは、説得ではなく、理由を伝えること。
今回のケースで言えば、医院の基本的なスタンスを予め言語化して
案内で丁寧に共有しておくことがカギでした。











































