上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術
不安に強くなる心の健康度を保つには?
2019.09.08 執筆者:和仁 達也コミュニケーション安心安全ポジティブな場づくり聞き方
消費税増税による消費の減退や、人手不足、後継者問題など
先行きの見えない不安を抱える経営者は多いと思います。
医療の発達によって身体の健康は保てるようになり
寿命ものびて人生100年時代と言われていますが、身体の健康以上に心の健康が重要になってきています。
不安を感じる日々を送っているとその不安に縛られてしまい、行動に制限がかかってしまいます。
あなたは、心を健康に保つ工夫をしていますか?
厚生労働省のデータによると、
平成17年度の精神及び行動の障害の総数が265万人もいるそうで、
この数が今後数年でさらに加速度的に増えるという説もあります。
日本の人口で単純計算すれば50人に1人ぐらいの計算になりますが、
労働者人口に絞ると10~20人に1人ぐらいになるのかもしれません。
そうなると、職場の仲間や場合によっては
自分自身が心の病を持つ可能性だってあるわけで、
他人事ではなく対応策を考える必要がありそうです。
精神面の問題を抱える原因は、
職場や家庭内・友人との人間関係、お金の不安などいろいろあるにせよ、
本質的な問題は「将来に希望を見出せていない」ことにある
のではないでしょうか。
「何もやる気になれない」
「この先にどんな楽しいことがあるのか、イメージできない」
「いまの憂鬱な状況が、今後もず~っと続くんじゃないだろうか?」
そう考え始めると、
どんどんネガティブな方向に思考が暴走してしまうことも。
思考(何を考えるか)によって、
味わう感情はほぼオートマチックに決まります。
そしてその思考を続けていると、
「不安」「悲しい」「無気力」など、
それにピッタリの感情を味わい続けることになります。
その流れをストップさせ、
「楽しい」「やる気」「幸せ」「わくわく」など
ポジティブな感情を抱くには、1つコツがあります。
それは、
将来に小さな希望を見出してみることです。
そこで、1つご提案です。
「将来どんなことがあったらうれしいか?」というテーマで、
仲間とフリートークをしてみてはどうでしょうか。
お昼休みのランチの会話としてもいいし、
全体ミーティングの中にそういう時間をつくってもよいかも知れませんね。
ポイントは、「自分で実現できそうと思えるレベルの高さの希望」を
考えることです。
あまりに敷居の高い理想を打ち出すと、
「でも、そんなことは、きっと無理よね」と、
「できないこと」に意識を向けてしまい、逆効果だからです。
「自分へのご褒美に、あのバッグを買いたい」
「エステでリラックスを」
というように、その気にさえなれば実現しそうなことから
リストアップしていくと、だんだん弾みがついてくるでしょう。
気持ちが前に向くような希望を見出す。
その際に、一人で考えるのもいいですが、
仲間と一緒に考えると、「場」がプラスになるので効果倍増です。
遊び感覚で試してみてくださいね。
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