弱みを強みに転換する発想「リープフロッグ」とは?
2019.10.19 執筆者:和仁 達也キャッシュフローコーチ着眼点養成塾
先に生まれた人を、後から生まれた人が「年齢」で追い抜くことは
不可能です。(生きているうちは、ね)
それと同じで、先にやり始めた人が、後から参入した人より経験値で勝り、
その追随を許さない世界は多々あります。
従来の士業の世界も、そのようなところがあったかも知れません。
「経験値1年目の税理士が、30年の大ベテランの税理士には勝てない」
みたいに発想するのも、その1つです。
その一方で、広く世界を見渡すと、逆転現象はいくらでも目につきます。
新興国が先進国から遅れて新しい技術に追いつく際に、既存の段階的な
ステップを経ることなく、一足飛びに最新技術にジャンプして追いつき、
さらにその先の新しい技術を導入するケース。
例えば、東南アジアで固定電話を経由せずに、
いきなりスマホが国民に浸透して、モバイル向けサービスが
急速に発展するケースがそれです。
あるいは、老舗の大企業が縦割り組織の軋轢でモタモタしている
間に、若いベンチャー企業が斬新な発想と身軽な組織体制で一気に
主導権を握って市場を開拓していくケースもそれです。
このように、今まで後れをとっていた部分に着目し、
その後れを逆手にとって巻き返す、
この現象を「リープフロッグ」と言います。
そして、わたしが主催するキャッシュフローコーチ養成塾の中でも、
その具体例を見ることがあります。
とりわけ、これは若いコンサルタントに勇気を与える事例です。
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伊藤さん(仮名)が勤務する税理士事務所では、
鉄壁の序列が存在しました。
所長先生を筆頭に、税理士資格を持つ先輩がいて、
最下位に無資格の職員である伊藤さん。
彼は当初、税理士資格の取得を目指し、その経験を重ねるために
その事務所に勤務していました。
ところが、
「社長の相談相手になるには、別のスキルが必要だ」と気づき、
キャッシュフローコーチの門を叩きました。
そして、3ヶ月目に有料のコンサルティング契約を
獲得することに成功。
しかも、所長先生が「絶対に無理」と考えていた、
既存の税務顧問先にアプローチしての契約です。
はじめは「偶然だろう」とタカをくくっていたのが、
5ヶ月目にはさらに2件の受注を獲得。
こうなるとザワつくのが税理士資格を持つ先輩です。
つい数ヶ月前まで「税務」の分野では格下と思っていた後輩職員が、
「コンサルティング」の分野では突然格上になるのですから。
伊藤さんは「資格がない」ことを弱みで終わらせず、
「資格に関係なく社長の本業ど真ん中に貢献する」道を探し、
手に入れました。
今の時代、このようなことがほんの半年もしないうちに起こります。
さあ、あなたはどんなリープフロッグを狙いますか?