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上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術

相手に聞く耳を持たせるための、ちょっとしたコツ

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2018.08.16 執筆者:和仁 達也

会社や組織の中では、部下にアドバイスしたり、上司に、進言したりすることはあると思うのですが、大体が、進言やアドバイスに対して、なかなか聞き入れてもらえない。

話している途中で、割って入られて、話の腰を折られたまま相手の話になってしまうという体験はあるのではないでしょうか?

せっかく、こちらが話そうとしているのに毎回相手は聞く耳を持ってもくれない。

このような状態だと不満は募る一方ですよね。

そもそもですが、あなた自身も、人の話を、ちゃんと聞いていますか?

よく奥さんとかに、「ちょっとちゃんと聞いてるの?」なんて言われたことはありませんか?

このように、あなたも人の話を、ちゃんと聞いていますか?

たとえば平日のお昼頃、喫茶店などで、となりの席の主婦らしきグループの会話に耳を傾けてみると、しゃべるのに熱心で、人の話はあまり聞いていなかったりします。

もっとも、喫茶店での友達同士の会話はミーティングと違って、「会話を楽しむこと自体が目的」みたいなところがあるので、それはそれで良いかも知れません。

でも、仕事中のコミュニケーションでは、やはり相手にちゃんと聞いてもらいたいですよね。

ところが、話している途中で相手が口を挟んできて、最後まで言い切れなかった、という経験はありませんか?たとえば、Aさんが同僚Bさんに忠告しようとした、次の会話のように。

Aさん「あの~、Bさん。先日、患者の田中さんのメンテナンスをしていたときなんだけど、途中でしばらく待たせて、調べごとをしていたでしょう?(あのとき、チェアで待たされていた田中さんは少しイライラした感じで何度もキョロキョロしてBさんのことを探していたよ。ひと言、「麻酔が効くまで3分程、お待ちいただきますね」とかひと言伝えてから離れたほうが、安心感を与えられて良いと思うよ)

ここで問題は、Aさんが全てを話しきる前に、Bさんが口を挟むのです。ちょうど上の会話の下線の部分、つまり結論を伝える前に次のような返答をしてきました。

Bさん「ああ、そうね。ちょっと急ぎで確認しないといけないことがあったの。待たせているといってもほんの少しだから大丈夫よ」

結局、Aさんは結論を伝えきる前に、会話は終了。このようなせっかちな人に最後まで話を聞いてもらうにはどうすればいいでしょうか?その秘訣は、相手に聞く耳を持たせることです。それは、簡単です。次のひと言を言えばいいのです。

「1つ提案があるんですけど、いいですか?」

質問したいことがあるときも同様です。「1つ質問があるんですけど、いいですか?」
まず、相手に了解を得てから話す。たったこれだけで、相手は聞く姿勢をつくってくれます。

その結果、伝えるほうはビックリするほど、スムーズに話せるようになることでしょう。

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書に「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」他多数。

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