上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術
転んでもタダでは起きない発想法とは?
2024.04.07 執筆者:和仁 達也コミュニケーション伝え方着眼点
ふだんはやらない小さなミスでも、それが続くと
落ち込むことがありますね。
「このところ、基本がおろそかになっていたんだろうか?」
「最近調子が良かったから、傲慢になっていたんじゃないだろうか?」
という思いが頭を巡り、真面目な人ほど自己嫌悪に陥ることも。
そんなネガティブな思考を切り替える発想法を共有します。
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先日、あるドクターがこんな悩みを口にしました。
「ふだんだったら絶対にやらないのですが、
患者さんに別の患者さんの写真を見せて慌てたことがありました。
特に大きな問題にはならず過ぎたのですが、
わたしとしてはショックでした。こんな初歩的なミスは、
今まで一度もなかったのに・・・」
最近、他にもいくつか初歩的なミスが続いていたそうで、
「これは今後気をつけさえすれば、もう気にする必要がないのか、
それとも何かここからつかみとらなきゃいけないのか・・・」
とモヤモヤしていたそうです。
そこでわたしは1つ質問をしました。
「この一連の出来事から、院長が学んだことは何ですか?」
院長はしばらく黙って考えたまま、思いつかない様子でした。
「この問いは重要ですからね。ゆっくり考えてください」
そう促すと、やがて院長はボソッと口を開きました。
「ルール化、かな。
データのファイル名のつけ方、データの収納の仕方、が
人によってバラバラでした。
一定のルール化をすれば、間違いが起こらなくなるし、
必要なデータを探す時間も減りそうです」
「なるほど、ルール化ですか。
それは重要なキーワードかも知れませんね。
そうしたら
『何についてルール化をすれば、さらにスムーズになるか?』
という問いを院長自身やスタッフに投げかけたら、どんな感じでしょうか?」
「それはいいですね!今回の一連の出来事が
かえってラッキーだったとすら思えそうです」
起こった出来事(具体例)から、キーワードを抽出し教訓に導き出す。
転んでもタダでは起きない発想法、試してみてはいかがでしょうか。