無意識の他人への攻撃に注意しよう!
2025.02.18 執筆者:和仁 達也コミュニケーション伝え方着眼点
かつては新型コロナに伴う自粛要請で、そして今は物価の上昇などによる
閉塞感から、ストレスを感じている人は少なくないと思います。
ニュースもネガティブな報道も多く、SNSでも正しさを
ぶつけ合っている人が多いように感じます。
最近多いのが炎上騒動です。芸能人や政治家が槍玉にあげられる
場合が多いのですが、誰かを標的にして叩いてストレスを
ぶつけているようにも感じます。
もしかしたらみなさんの中にも、政府の対応や芸能人の失言、
周りの人に反応して、イライラしてしまうこともあるかもしれません。
ここでて気をつけたいのは、ストレスのかかった環境が続くと、
人は精神的にネガティブになりやすいこと。
怒りや不満、抑圧感を溜め込み、無意識のうちに
人に対して攻撃的な言動をしてしまいがちです。
例えば、いつもなら気にならない些細なミスが気になり始めます。
自分がお客として接した店員の説明が言葉足らずでイラッとする。
すると、それを相手が謝罪するまで追求したり、
それがいかに問題であるか、くどくどと説得にかかる。
場合によっては、相手がとっくに謝罪しているのに、
「まだ自分の意図がちゃんと伝わった気がしない」と思い、
延々と持論を述べ続ける。
気がつけばクレーマーとして、その場の空気を一気に悪くする。
抑圧されたストレスが日常のふとした時に爆発するのでしょう。
本人は、気が晴れてストレスが少しは和らぐかも知れませんが、
問題は「そういう言動はすべて相手や周りに見られている」ということ。
そんなトゲトゲしい口調で攻撃する人、誰も相手にはしたくないでしょう。
今は、お客がお店を選べるのと同様に、お店もお客を選べる時代です。
SNSなど簡単に情報が共有される情報化社会では、
その評判は良くも悪くも一瞬で伝わります。
そうしてその人の周りからは、どんどん人が離れていきます。
ふだんなら攻撃的な言動をしない人が、
この非常事態ゆえのストレスでトゲトゲしい感じになって、
周りからの評判を落とすのはもったいないですよね。
これはわたし自身も他人事ではないと思っています。
ネガティブになりやすい環境を自覚して、
自分の心の健康度に意識を向け、普段以上に愛のある言動を
心がけたいと決意しました。
ちなみに、わたしがストレスを感じて自分がトゲトゲしいなと
感じる時には、いったん立ち止まり、自分の感情と向き合ってみます。
「自分は何に反応して、イライラしているのだろう?」
その感情をただ感じてみることで、少し冷静になります。
これは我慢するのではなく、怒りは怒りとして感じます。
ただ、その感情の出し方を調整しやすくなるという感じです。
試してみてくださいね。