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上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術

「相手が答えやすい質問」の秘訣。前置きを入れてから質問しよう!

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2018.08.03 執筆者:和仁 達也

経営者が「質問を投げかける」ことは、スタッフに考えてもらい、答えを導き出す「くせ」をつけさせるためにも大切です。

ただ、せっかく「スタッフが自分で考えて行動してほしい!」と思った質問でも、質問の仕方を間違ってしまうと、スタッフは考えられずに、思考を止めてしまったり、見当違いの答えを返してきたり、さらには「なぜ院長は私を困らせる質問ばっかりするのか?」と不満を感じてしまうことにもつながり兼ねません。

ミ―ティングや話し合いの場などで、人に何かを質問したいとき、相手からスムーズに答えを引き出すためには、相手が考えやすい質問の仕方をすることが大切です。

では、「考えやすい質問の仕方」とは、どういうものでしょうか?

これは、逆に「考えにくい質問の仕方」を知ることが重要です。そして、それと反対のことをすればよいのです。

あなたがこれまでに人に質問をされて、答えを考えにくかったときはどんなときでしたか?
このようなケース、実は非常によく見かけます。唐突すぎる場合が多いです。この場合、相手が理解できるよう、前置きをしてから質問するとスムーズにいきます。

例えばミーティングの場で、院長がいきなり「伊藤さん、先月の自費診療と保険診療の売上の額と、前年対比の%は、それぞれどうでしたか?」と聞くのではなく、「1ヶ月前の会議では、“ぜひ今月は自費診療と保険診療の売上目標をクリアしよう!そして、できれば過去最高の来院患者数をクリアしたいね”と皆で話し合いましたよね。

その結果を今から担当責任者の伊藤さんに聞きたいと思います」と前置きしてから、伊藤さんに振る、という具合です。すると、前置きしている間に、本人が考えてくれるので、やりとりがスムーズです。

これは、メンバー全員に意見を求めるときも同様です。

「今からわが医院の運営改善に必要なアイデアを出してもらおうと思います」と前置きし、さらに「たとえば私は隣のチェアの会話が丸聞こえなので、パーテーションで区切って、プライベート感を確保してはどうか、と思っています。他にもいろいろアイデアを聞きたいのだけど、伊藤さん、どう思いますか?」

すると、その間に周りの人たちは考える準備ができるので、やはりスムーズに会話が流れます。

前置きをしてから質問をする。そのちょっとしたゆとりがコミュニケーションを円滑にしてくれるのです。

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書に「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」他多数。

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