自分以外の人にはできない属人的なスキルや ノウハウを広める秘訣とは?
2018.08.28 執筆者:和仁 達也あり方・ビジョナリープラン養成塾
平成の終わりから、令和の時代になり、企業にとって最も深刻なことは「人手不足」です。
人手不足倒産が増え、過去最高を記録というニュースもありましたが、
その中で最も多いのが、「後継者がいない」という理由です。
職人技の技術なども後継者がいなくてなくなってしまう
ということも多いのですが、これは会社の中でも同じようにあります。
今日は
「自分はできるけど他の人はできない“属人的なスキルやノウハウ”を広める秘訣」
についてお伝えしたいと思います。
会社の中で、特定の人だけがやれて他の人はやれない属人的な職人技ってありますよね。
そのスキルやノウハウが継承されなければ、その人の持ち時間が拡張性の上限となり、
その人が引退したらそのスキルもノウハウも消滅します。
同じことがコンサルティングの世界にも言えて、
特定のコンサルタントのスキルが暗黙知として継承されなければ、
世の中に与える影響力はクライアントはじめ、
その人と直接関わる人たちの半径にとどまります。
一方で、そのスキルを体系化して、多くの人がそれを使って価値を提供していけば、
その半径は拡大して、世の中にもたらす影響力の範囲は最大化します。
そして、その人は結果として経済的にも精神的にも報われることでしょう。
そのため、
「わたしが編み出したスキルやノウハウを大勢の人たちにもやれるように、
再現性を持たせたい。その秘訣は何でしょうか?」
という相談を、優秀なコンサルタントから持ちかけられることがあります。
ちなみに、わたしがキャッシュフローコーチを養成塾スタイルに
落とし込んで世に広めているのは、
「自分のビジョンを実現しながら、
人のビジョン実現化を応援して、
その影響力の範囲を最大化する」
という、わたしのミッションに沿っていると実感するからです。
そこで、その際にわたしが属人的なスキルやノウハウを広めるために
最も重視していることをお伝えしますね。
それは「削ぎ落とすこと」、
すなわち「シンプル化」です。
例えば、キャッシュフローコーチ・メソッドは、
元々は和仁が20年間実践してきた膨大なコンテンツを、
たった5つのスキルに集約することで、
6ヶ月の養成塾で習得できるようにしました。
さらに、その中の1つである、
ビジョナリーコーチングは、たった4つの質問をすれば、
コンサルっぽい対話ができるようにしました。
本音を言えば、もっと付け加えたい要素はいくつもあるんです。
ただ、それを言い出すとどんどん複雑になります。
そして、複雑になればなるほど、再現性が下がり、
結局は「特定の人しかやれない」ものに終わるんです。
そこで、わたしはシンプルさを優先し、
「勇気を出して、できる限り削ぎ落とす」
ことにしました。
実際、シンプルを目指すのって、勇気がいるんですよね。
なぜなら、シンプルを追求する程に、
厳密な意味での正確さが損なわれがちだからです。
それ故に、「それって、レベルが低いよね」みたいに
批判されやすくなります。
だから、わたしも当初はかなり不安でドキドキしていました。
そして、そのリスクを承知で、勇気を出して挑戦した先にこそ、シンプルさが実現するのです。
その結果、養成塾の期間内に参加者の6割以上が50万円近い参加費の数倍の
粗利獲得を達成してくれたことから、その判断で良かったと今でこそ確信しています。
iPhoneをはじめとするアップルのプロダクトが短期間であれだけ世界中に広まった
大きな要因の1つは、シンプルさを追求して、誰でも簡単に使えるようにしたからでしょう。
大切な価値を世に広めたいのであれば
批判を恐れずに、大胆に削ぎ落とすこと。
それによって、本当に重要な要素が浮かび上がってきます。
削ぎ落として良いものは何か?
そして、残すべき重要なものは何か?
その問いをくぐり抜けたものが、世に広まっていくのでしょう。
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