「教えず気づかせるやり方」の落とし穴とは?
2018.08.29 執筆者:和仁 達也あり方・ビジョナリープランパートナー型伝え方日本キャッシュフローコーチ協会
情報に溢れている今の時代には、答えを求めて、答えを与えるというのではなく、「自分で考え、自分で答えを出す」ということが、自己実現を達成する為に求められることではないかと思います。
私たちキャッシュフローコーチのコンサルタントは、答えを教えるという従来のコンサルタントのやり方ではなく、クライアントを成長させる為にも、自分で答えを出せるように導くお手伝いが必要だと考えています。
その為には、クライアント自身に気づいてもらうことが大切なのですが、そこには気をつけてほしいことがあります。
今日は、
「教えずに気づかせるパートナー型コンサルの落とし穴」
についてお伝えしたいと思います。
従来のコンサルタントは、
「その人だけが知っている正解を教える人」
という存在でした。
これを、「先生型コンサルタント」と呼んでいます。
一方で、我々キャッシュフローコーチが提唱し実践するのは、「相手が見落としている盲点に気づかせる人」であり、これを「パートナー型コンサルタント」と名付けました。
よって、パートナー型は知識を教えることに重点を置いていないので、次から次へと知識を仕入れてそれを右から左に送り込むようなことをする必要がない。
むしろ、多面的に物事を捉える着眼点と、1人では到達できないところまで深掘りする思考力を鍛えることが重要。
・・・ということを伝えていくと、
やはり振り子は片方に触れ過ぎると、バランスが良くないみたい。(^^;;
それで、反対側に触れることの大切さも、時々お伝えしています。
・答えを言うべきか、言わざるべきか?
・聞くべきか、教えるべきか?
・コーチングでは教えるのではなく本人から答えを引き出さなきゃいけないんですよね?
という問いに対しての和仁の答えを言います。
ズバリ、
・クライアントの成果につながるなら、聞くのも教えるのも、正解。
です。
この、「クライアントの成果」起点が重要。
わたしが「聞くことの大切さ」を強調する理由を言いますね。
そもそもコンサルタントって、人に教えたがりな人が多いんです。
だから、放っておくと、良かれと思ってすぐに教えにかかる。
これが相手には邪魔なんです。(特に社長にとっては)
だからわたしは、ビジョナリーコーチングを推奨しているし、それを習得するプロセスでは
「教えるのではなく、聞く」
ことに注力してもらっているわけです。
それで、さきほど「教えるのも正解」と言いましたが、1つ前提が付きます。
それは、
・ 相手自身も十分に考え抜き、
聞く姿勢をつくっている場合に限り、
です。つまり、
・相手自身も十分に考え抜き、聞く姿勢をつくっている 場合に限り、
「選択肢の1つとしてコンサルタントの考えを教える」
のもあり、です。
なので、CFコーチとしてさらなる高み、
レヴェルを目指すのであれば、
実は深いところまで知っていて、それを必要とあらば、
「クライアントの成果」起点でわかりやすく
伝えられるようでありたいです。
冒頭の、「教えず気づかせるやり方」の落とし穴とは、
「教えなくていいなら、インプットは必要ないよね?」
と、学ぶ努力を放棄すること。
たしかにコンサルで関わり始める時点では、膨大な知識は必要ないけど、時間が経つにつれて、「クライアントの成果」起点の知識習得はもちろん必要です。
それは、「知識や資格を持つことありき」のインプットとは一線を画すんですよね。
パートナー型は、「教えようと思えば教えられる人」が
あえて教えずにやっているところが真骨頂です。
格闘技で例えるなら、ガチでやっても強い人が
あえてプロレスをやっている、かつての中邑真輔みたいなもの。(えっ、わかりにくい?)
これぞ、パートナー型コンサルタント、
そして、CFコーチの真骨頂です。
何において、一目置かれる専門性を発揮するのか?
その分野においては、必要とあればいつでも教えることもできるよう、常に刀は磨いておきたい。
それを1人でやるより、同じ志を持つ仲間と一緒の方がやりやすいし、楽しくやれる。
そんな仲間づくりを目指して、
日本CFコーチ協会やCFコーチの仲間たちと向き合っています。
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