上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術
面談の主旨を無視して自己主張するスタッフへの対処法。
2026.07.22 執筆者:和仁 達也
コミュニケーション伝え方前置きトーク着眼点
今日はスタッフ面談に苦手意識を持つ上司のヒントになる話を、
歯科医院の事例でお伝えします。
スタッフ面談をする医院には、いくつかの目的があります。
それは主に「スタッフの悩みの解決支援」や
「仕事へのモチベーション維持」さらには
「上司部下間の関係性づくり」などだったりします。
ところが、院長や副院長、衛生士長などの上司が
そのつもりで面談を始めても、部下のスタッフはその意図とは関係なく
「自分の関心ごと」起点で質問や主張を投げてきて、
上司が対処に困惑するケースがあります。
ある医院の事例です。
衛生士長が入社半年の新人スタッフに
「仕事上のお困りごとを独りで抱え込まないよう引き出す」
ための面談を始めて、数分が経った頃に、
新人スタッフが医院への不満を訴えるような口調で次のように言いました。
「この医院は給料がよその医院と比べて高めだけど、
仕事量がそれ以上に多過ぎると思うんですが、
それってどうなんでしょうかね〜?」
このように守備範囲から離れたところに球を投げられると、
面談に慣れていない上司はどう対処して良いかわからず
戸惑います。
この新人スタッフのように、まるで
「柔道の試合なのにボクシングをやり始める人」
みたいなは一定数いるので、予め対処法を知っていると便利です。
それは
「この面談は『何をして、何をしない場』なのかを
面談の冒頭に『前置きトーク』で伝える」
です。例えば次のように。
「今日の30分の面談の主旨は、
◯◯さんが仕事上のお困りごとを独りで抱え込まないよう
引き出すことが目的です。
なので、こちらから『ああしろ、こうしろ』等の指示や
アドバイスはせず、今日は聞くことに徹します。
聞きたいのは、仕事上の気がかりやお困りごとです。
それ以外のこと、例えば給料や休み、勤務形態などの
医院の制度についてリクエストを受ける場ではないので、
もしそのようなことで伝えたいことがあれば、
事務局長に伝えてもらえればと思います。
よろしいですか?では、よろしくお願いします」
このように「この面談の目的とルール」を先に伝えておけば、
かなりの確率で「柔道でのボクシング」は予防できるし、
仮にそれでもボクシングを始めたら
「ここは柔道なので、ボクシングはあちらでどうぞ」
(=「それは事務局長に伝えてください」)
と言えます。お試しください。











































