上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術
なぜ、こんな当たり前のことがやれないのか?
2026.08.07 執筆者:和仁 達也
コミュニケーション伝え方着眼点
当たり前のことができない、やらないスタッフに対してイライラする。
そんな経営者やリーダーの不満の声をよく聞きます。
今回はそんなリーダーのストレスを軽減するヒントを、歯科医院の事例でお届けします。
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ある院長から
「うちのスタッフをやる気にさせるにはどうすればよいでしょうか?」
との相談を受けました。
事情を聞くと、スタッフの何人かは頻繁に遅刻をし、
また仕事を依頼しても期日までにやらず、「忘れていました」と答える始末。
やる気がないのではないか、と怒りが爆発したとのことです。
そのクリニックでは、患者さんへの対応が親切で
丁寧な対応ができており、表情や雰囲気もとても良いため、
わたしは意外に感じました。
それを院長に伝えると、
「確かに診療時にはそれなりにちゃんとやってくれるが、
時間を守ることや約束を守ると言う基本的なことが
何度言ってもできないスタッフがいて、それが我慢できない」
とのことです。今までも、叱ったり、ペナルティを課したり、
あらゆる手を打ってきたが、結局は時間が経つと元通り。
要求していることは
「時間通りに出勤する」
「納期までに仕事をする」
という、社会人として当たり前のことで、
決して難しいことを要求しているわけではない。
それなのに、
「これだけ熱を込めて言っても行動が変わらない」
ということは、院長のことが嫌いなのか、ヤル気がないのか、
という結論になるわけです。
しかし、わたしの経験上、スタッフは院長を嫌っているわけでも
やる気がないわけでもありません。
単に「そのことの優先順位が低い」だけ。
「ほかに優先順位の高いやるべきこと」に埋もれて、
意識し続けられずに、忘れてしまうのです。
そこでこのような時にわたしがよくお伝えすることに3つあります。
1.それ(時間や約束を守ること)を自分(上司)が重要視する理由をきちんと伝える
2.こちらが指示や指導をした直後に、スタッフに目的も合わせてオウム返し(復唱)させる
3.自分(上司)の期待値の基準を下げ、もし相手に至らないとことがあっても片目をつぶる
半分くらいは、上記1と2をやるだけで、状況がよくなります。
残りの半分はそれでも変わらないので、その時は
「3にするか、これまで同様、厳しくり続けるか、の二択」になります。
「まあ、極端なことを言いますが、50年後にはこれは
もはや問題ではなくなっていますからね」
と言ったら、院長は「確かに」と苦笑いしていました。











































