上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術
コミュニケーションを円滑にする秘訣!『空気を読む、とは?』
2019.06.23 執筆者:和仁 達也コミュニケーション安心安全ポジティブな場づくり
今回は「空気を読む」という、非常に言語化しにくいテーマについてお話しします。
よく、「あの人空気読めないよね〜」と人間関係の中で使われる機会が多いと思います。
職場でも、今の若い子は空気が読めない!なんて怒る上司もいたりしますよね。
友人関係の中でも、空気が読めずに、ヅカヅカプライベートなどに入ってくる人は敬遠されたりします。
夫婦間やカップルの間でも同じように「空気が読めない」と揉める原因にもなるかもしれません。
先日あるバラエティのトーク番組で、たいしておもしろくもない話を延々としていた芸人が、
別の芸人に「おまえ、空気を読め!」と突っ込まれていました。
その突っ込みに周りが爆笑していたことから、周りの人たちも同じことを感じていたに違いありません。
この場合の「空気を読む」とは、
「スベっている話はもう止めろ」「周りが笑える話をしろ」という意味でしょう。
きっと、「以心伝心」「阿吽の呼吸」など、
ノンバーバル(言葉以外の伝達)を重んじる日本特有の感覚なのでしょう。
人は、どういうときに「空気を読めない」のでしょうか?
わたしは2パターンあると思っています。
「我が強い人」と「未熟な人」です。
つまり、前者のように「自分が自分が」と自分のメリットや
得ばかり追い求める人は、周りとの協調に気が回りません。
また、後者のように経験不足のため視野が狭く、目の前のことだけにとらわれている人も同様でしょう。
この、後者のような経験不足の場合はともかく、
それなりの経験を積んだ社会人としては、「空気が読める」人でありたいですよね。
空気を読むことは、人間関係における適切な距離感を知らないとできません。
相手との距離感をうまく掴めない人は、遠すぎる場合だと何も言えなかったりしますし、
近過ぎた場合は、相手を無視して入ってきてしまいます。
空気を読めずに、相手の距離感を知らななければ、
安心・安全、ポジティブな場作りは当然ながらできませんよね。
では具体的に、空気が読めない行動とは、
どのようなものでしょうか?
たとえば、クリニックにおいて患者さんも何か言いたそうなのに、
自分の考えばかり一気に伝えきろうとするドクターの行動。
患者さんが聴く耳を持っていなければ、いくら正論をしゃべっても伝わりません。
これはスタッフ同士のミーティングにおいても同様です。
空気が読める人は、その場を取り仕切る力を発揮しやすくなります。
まわりの仲間も安心して、あなたに主導権をとらせたいと思うからです。
そして、周りが一目置くからこそ、発言1つに説得力が出てきます。
職場において、プライベートにおいて、あなたは空気を読んでいますか?