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上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術

『「私はパートなのでやれません」の真の意図は?』

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2021.10.07 執筆者:和仁 達也

 
院長が、新たに5つのプロジェクトを立ち上げ、
それをスタッフに任命することを全体ミーティングで発表した
翌日のこと。

パートスタッフの木村さん(仮名)が、
院長のところに歩み寄り、次のように言いました。

「あのプロジェクトは、正社員のみなさんでやっていただくのが
良いと思います。私はパートなので、責任がとれないことがあると
医院に迷惑がかかりますから」

院長は大変ガッカリし、肩から力が抜ける思いをしたそうです。

 
「わたしは正社員とパートの違いは、給与体系の違いだけで、
責任の所在はウチの医院で働く以上、全員に等しくある
と考えている。それが、『パートだから責任のある役割はやれない』では、
責任放棄でしかない。
どうしたら、その意図をわかってもらえるだろうか?」

 
院長はそう感じる反面、実はパート・スタッフは次のように考えていました。

◎『私はパートなので・・・』というのは、何も責任逃れで
 言っているのではない。ただ、自分が出勤しない曜日に起きたことや、
 朝礼などで共有されたことが、リーダーの自分に
 伝わってこなかった場合に、患者さんや医院に迷惑を
 かけるかも知れない。それが”不安”である。
 (=何も「パートなのに役割を与えられることが”不満”」というわけではない)

 
◎中には、しつこく尋ねると露骨に嫌そうな表情をする先輩スタッフがいる。
 先輩というだけでも気が引けるのに、週3日の勤務で、
 医院の全体が見えていない立場で強く言うことは、精神的に辛い。
 (=スタッフ間の意思疎通不足が裏に隠れた課題だったりする)

 
つまり、「パートなので」の続きが、

A:「責任ある仕事はやりたくない」なのか、
B:「全体像が見えないので迷惑をかけないかが不安」なのか。

どちらもその先は「正社員にやってもらうのがよい」という結論なので、
論点がズレたまま誤解して話が進んでしまっていたのです。

しかし、AとBでは院長のそのスタッフに対する評価も、
とるべき対策もまるっきり変わります。

こんなときは、その奥にある背景をちゃんと共有してみましょう。
余計な誤解は防げるかもしれません。

 

 

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書多数。

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