上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術
判断が異なる時にフォーカスすることは?
2023.08.07 執筆者:和仁 達也コミュニケーション伝え方安心安全ポジティブな場づくり着眼点
仕事をしていると、人によって、判断が分かれることがあります。
たとえば、社内なら
「リーダーに任命するのは、AさんかBさんか?」
だったり、社外でも、所属している団体のリーダーを決める際に
「リーダーにふさわしいのはAさんか、Bさんか?」
というように。
このように判断が異なる時にフォーカスしたいことについて、
事例で紹介します。
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先日、ある会合に所属している経営者が、
その会のリーダー選出において納得のいかない人選に対して、
語気を強めて異を唱えることがありました。
その理由はひと言で言うと、
「実力で選ばれたのではなく、単なるしがらみで選ばれたように見えたから」
です。
そのため、その人選の責任者と丁々発止、やりあったそうですが、
後でそのことを後悔していました。
「もう少し、適切な言い方があったような気がする」と・・・。
反省する心がけはすばらしいのですが、
あまりに自己嫌悪に陥っていたので、
思考の矛先を変えるべく、こんな質問をしてみました。
「その人選の責任者と判断が異なった本質的な理由は何でしょうか?」
しばらく考えた後に、院長の答えは次のものでした。
「その方はその会に25年いて、わたしは7年。
その期間の違いから、その次期リーダー候補
の方の言動について、情報量に差があるからかも知れません」
つまり、「情報量の不一致」が判断を異ならせていたのです。
逆に言えば、情報量が揃うと相手の意見に共感しやすくなるので、
目線が少し柔らかくなります。
意見が分かれたときは、それは単に
「性格の違い」とか「判断力の違い」ということの前に、
「判断する上で必要な情報量が揃っていない」可能性に
フォーカスしてみてはいかがでしょうか。
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