上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術
自立型のスタッフを育てるはじめの一歩とは?
2024.11.22 執筆者:和仁 達也コミュニケーション伝え方着眼点
スタッフ教育のテーマでよく聞くお題の1つに、
「自立型のスタッフを育てるには、どうすればいいか?」があります。
今日はその際に多くの人が見落としがちな、はじめの一歩の話です。
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経営者が集まるセミナーで話を聞くと、
このお題は多くの経営者の悩みであり、それが解決することは
望みであったりするようです。
そして、どうやったら、それが達成できるか、を議論するわけです。
ただ、ここには1つ見落とされがちな盲点があります。それは、
「自立型スタッフとは、どんな動きをするスタッフのことを
言うのでしょうか?つまり、自立型スタッフの定義は何でしょう?」
と尋ねると、その答えは人によって異なるということです。
ある人は言います。
「A.言われたことを、ちゃんと正しくやってくれて、
安心して任せられる人」
またある人はこんな定義を口にします。
「B.今までの経験をもとに、言われなくても自ら動く人」
さらには、こんな定義も飛び出します。
「C.上司の考えを先取りして想像し、自分ごととして動く人」
このAからCは、それぞれ全く異なる行動をもたらしますよね。
したがって、Aの状態を望む場合と、
Cの状態を望む場合とでは、関わり方が異なるはずです。
Aの行動をするスタッフは、Cを望む院長からすれば
「言われなければ動かない、受け身な人」に見えるでしょう。
一方で、Cの行動をするスタッフは、Aを望む院長には
「勝手に動くので、ヒヤヒヤさせられる人」と映るかも知れません。
つまり、「スタッフをどのように教育するか」の前に、
そもそも「理想のスタッフの姿とは?」を明確にすることが大切ですね。
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