安心安全ポジティブと厳しい指摘は両立するか?
2026.06.18 執筆者:和仁 達也
コミュニケーション伝え方安心安全ポジティブな場づくり着眼点聞き方
今日は「安心安全ポジティブな場づくり」と「厳しい指摘」を両立させる方法
についての話です。
我々キャッシュフローコーチが提唱する、コミュニティを健康的に
発展させる大切な概念に
「安心安全ポジティブな場づくり(=AAP)」
があります。
これを会議のファシリテーター(司会者)が意識し過ぎて、
本人も周りも違和感を感じた事例を紹介します。
ある会社の会議でのこと。
ファシリテーターである事業部長は、社員の知識不足による
マト外れな発言があっても、否定せず
「そういう考えもあるよね」的に場の雰囲気を壊さないように話を進めました。
そして会議後に、他の社員から
「明らかに間違っているのに、なぜもう少し厳しく注意しないんですか」
と言われたとのこと。
確かに
「場の雰囲気とは違う発言や明らかに誤った発言があった場合には、
厳しく注意した方が(役員という立場的なことも含め)場の空気が締まって良い」
との見方もできる。
「こんな時、どう考えれば良いか」と相談を受けた時の、和仁の答えを共有します。
ポイントは二つ。
一つはファシリテーターの立ち位置が
「当事者(社内の人)」か「第三者(社外のコンサル)」かによって、
対応の表現方法は少し異なります。
ちなみに今回のケースは当事者で、その時に留意したいのは、
遠慮して踏み込まない行為は、「遠慮からくる逃げ」と
周りに映ることで、それを踏まえた表現方法が必要になります。
二つ目は、当事者であれ第三者であれ、
明らかに間違った(見当違いな)発言があった時に、
わたしが行うことは、その発言そのものの正誤のジャッジの前に、
「そう発言した背景や理由を尋ねる」ことです。
それによって、わざわざこちらがダメ出しするまでもなく、
その場の力で不適切な答えは却下され、
適切な答えがあぶり出されるからです。
例をあげると、
・それは「◯◯の知識不足」から出た答えだね → 前提が違う → 今回は却下
・それは「過剰な不安」から出た答えだね → 冷静に考えればそのリスクは低い → 今回は却下
・それは「短期的なメリット」優先の答えだね → 長期的にはデメリットが大きい → 今回は却下
というように、なぜその答えは却下されるのか、を
本人にも周りにも共有するプロセスを丁寧に進めていくことは、
決してAAPを壊すことにはならないと思います。
意見を交わすことなく穏便に済ませることは、AAPではなく、
単なる「遠慮からくる逃げ」です。
質の高いAAPは、
「なぜ、その考えを至ったのかをきちんと言語化して共有し、
周りもそれに耳を傾けること」
という姿勢によってもたらされます。
そんなことを意識して会議のファシリテーターに臨むと、
また違った景色が見えるのではないでしょうか。











































