同じことを学んでも成果に差が出る理由は、ビジネス基礎体力が違うから。
2022.12.18 執筆者:和仁 達也
塾形式で、これまで10年以上、1千人以上のコンサルタントたちに
パートナー型コンサルティングのメソッドを伝授してきて、
わたし自身、気づかされることが多々あります。
その1つは、
「なぜ同じことを学んでも、成果に大きな差が出るのか?」
あるいは
「人によって成果が早く出る人と遅い人の差は、どこにあるのか?」
です。
この問いには様々な異なる角度から答えられるのですが、
今日は最近実感している着眼点をお伝えします。
その違いをもたらすもの、それは、習い始めた時点の
「基礎体力の違い」です。
これをわたしは【ビジネス基礎体力】といっています。
これがある人は、どんな感じなのか?
「1つの行動に、当たり前に3つ以上の目的を
持たせる(=1アクション3ゴール)」
「仕事を受けたら、すぐ細分化&逆算して
スケジュールに落とし込み、頭の中を空っぽにする」
「顧客や仲間からの報・連・相のメールには、
速攻で返事をする(=クイック・レスポンス)」
「自分が属するコミュニティで幹事的な役割が発生したら、
率先して引き受ける(=幹事力)」
こういったことが、当然のこととしてできているAさんは、
【ビジネス基礎体力】がある人。
逆に、それができない、あるいは、できても
無理があるBさんは、それがありません。
このAさんとBさんに同じことを伝授したとします。
果たして、同じ成果が同じタイミングで出るでしょうか?
スポーツで例えたら、わかりやすい話です。
フルマラソンを走るために同じコーチの指導を受けるとして、
元々運動をしていて、理想的な筋力と体重、
そして素直さのあるAさんと、
かたや運動不足で筋力が弱く太り過ぎで素直じゃないBさん。
同じ結果を出したかったら、Bさんは相応の努力をする
必要があることは、容易に想像できますね。
そこに気がつくと、対策は明らかです。
まず自分の【ビジネス基礎体力】が今どのレベルか、
を知ること。そして、理想のレベルを設定し、
そのギャップを埋めるような“習慣”を身につけること。
あることが習慣になるためには、継続的な行動が必要。
スポーツでオリンピックに出るレベルと比べれば、
ビジネスでは時間はかかるにせよ、
大抵のことは実現できるのではないでしょうか。