不安が先に来て、スタートを切れない人へ
2024.04.04 執筆者:和仁 達也コミュニケーション着眼点
「本当は挑戦したいのに、漠然とした不安から足踏みしている」
人に、エールを送る気持ちで伝えたいことがあります。
「やって上手くいけば、望む結果が得られる。
やらなければ、ただ今の状態が続くだけ。
失うものなんて無い。
ならば、やらなきゃ損でしょう?」
がポジティブ思考の人の考え方です。
ところが、現実に行動できずにいる人の言い分は、
微妙に異なります。
・たしかに、やってうまくいけば、望む結果が得られるかも知れない。
・しかし、やってうまく行かなければ、
「これではダメだ」と結論が出てしまう。
・その結論は、精神的なダメージが大きく、希望を失う、
すなわち絶望感をまともに受ける。
・そして今の自分は、そのダメージを受け止める余裕も、
ポジティブに転換する余裕もない。
・だから、結論が出るのを先送りするために、
「行動しない」道を選択する。
そんな感じではないでしょうか。
つまり、「やる気がないから動かない」のではなく、
「これ以上、絶望したくないから動かない」のです。
そして、わたしがコンサルタントとして、そのような人たちが
はじめの一歩を踏み出すようサポートする際に重要視するのは、
「どうすべきか」の前にまず「今どこにいるのか」を気づかせること。
つまり、
「言葉にならない、モヤモヤの正体を突き止めて、
言語化すること」です。
なぜなら、動けずにいる人は、なぜ動けないのかを
自分自身もよくわかっていないケースが多いからです。
行きたいところにたどり着くには、
今の立ち位置を知ることから始まります。
そして、そのために必要なことは、
「相手に目線を合わせること」なのですが、
元々センスが良くて階段を三段飛ばしで駆け上がってきた
コンサルタントは、ここで苦労します。
なぜなら、自分がそのジレンマを経験していないので、
彼らの気持ちがイメージできないからです。
ところが、過去に同様の葛藤をくぐり抜けてきたコンサルタントは、
かつての自分を照らし合わせて、相手に目線を合わせられます。
わたし(和仁)自身、独立するまでの4年半は、
相当悔しい思いをし、自分の力のなさに絶望しかけたことも
何度もありました。
それを周りの師匠や仲間、家族の支えのおかげで、今があります。
くぐり抜けてきた人だからこそ、できることがある。
その時は、なぜこんな思いをしなくちゃいけないのか
わからなかったけど、後になればそこに肯定的な意味を
与えることができる。
まず、そう捉えてみることが希望になる。
コンサルタントであれ、起業家であれ、
ビジネスパーソンであれ、それ以外の人であれ、
もし今、葛藤している人は、それを信じて、
希望を見出して欲しいです。
共に前進していきましょう!