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社員を巻き込みビジョンを実現する キャッシュフロー経営って?

有事における融資の考え方。会社の借金は多めに借りるか否か?

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2020.04.10 執筆者:和仁 達也

昨今の新型コロナウィルスの影響で、会社経営に影響を受けている
ケースが多々あります。

当面の資金繰りのめどを立たせるため、
様々な融資の支援が発表されていて、経営者として悩みどころです。

「どの融資を実行するか?」

「会社の借金をいくらまでしてよいか?」

この議論を社長と総務部長がすると、大抵は次のような会話になります。

社長
「先の見通しが立たないんだから、なるべく多く借入れしておこう」

部長
「いえ、借金は後で返済しなければならないので、
分不相応な借金は避けるべきです。
なるべく必要最小限にとどめておいた方が、
バランスシート上も健康的に保てますし、
後で借金返済で苦しむリスクも抑えられます」

さて、このような状況のとき、どう考え、
手を打つのが良いのでしょうか?

ずばり、わたしがクライアントに提案しているのは、
次の7ステップのプランです。

 

<有事における融資の考え方7つのステップ>

1.楽観値と悲観値の2段階でプランを立てる
(例:楽観値では3カ月で状況が回復し、悲観値では回復まで12カ月かかる)

2.悲観値のプランで必要な借入額を算出し、
それを借りるための融資の計画を立てて調達する

3.その借りたお金を、「元々はなかったもの」として
別口座に移し、運転資金として頼らない。

4.もし楽観値のシナリオが実現したら、
そのまままとめて返済できるようにしておく。

※その場合の負担は、利息を支払うことだけ。
ノーリスクかつ低負担で当面の資金繰りの悩みから解放され、
社長が本業に専念できる価値はとても大きい。

5.もし悲観値のシナリオが実現したら、計画通りに
その別口座のお金を運転資金として「必要な分だけ」使う。

6.状況が回復したら、借入金を
「何カ月(何年)かけて、いくらずつ返すか」のプランを立てる

7.それを実現するための経営計画を立てて、実行する

以上です。

このことを社長と総務部長がきちんと理解して、
計画的な経営をするのであれば、
有事においては余裕を持った借入をしておいた方が
良いと言えるでしょう。

そしてもう1つ。

そもそも論として、

「3カ月、6カ月先を見通した、計画的な経営をしてきたか?」

と尋ねられて、イエスと言える社長の方が
少ないのが現実ではないでしょうか。

なので、
「そもそも当社はいくらまで借金をして良いのか?」
の基準がないまま借入をしてしまい、
そのお金を安易に使ってしまうと、
あとの返済が大変になります。

そのため、
「会社の借金はいくらまでして良いかの上限の基準」
を知っておきたいところです。

そこは、こちらの記事が参考になります。

参考記事「会社の借入金はいくらまでしていいのか?何年で完済できるか、をまず考えよう」

新型コロナウィルスは、多くの会社に多大な影響を与えました。

しかし、ネガティブな影響だけと捉えるか、
そこにポジティブな要素を見いだすか、はわたしたち次第です。

これをきっかけに、先の見通しを立てて、計画的な経営をする、
「キャッシュフロー経営」に取り組んで、
一段上のレベルの会社経営に変容進化する決意をできたなら、
それは「ピンチをチャンスに変える」ことにつながるでしょう。

共に力をあわせて、この大きなチャレンジを乗り越えていきましょう。

会社の借金をいくらまでして良いのか?有事の時の考え方を解説

 


 

 

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書に「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」他多数。

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