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上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術

昇給したのに関係が悪化してしまう落とし穴とは?

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2024.09.22 執筆者:和仁 達也

仕事を頑張ってくれているスタッフを昇給したら、かえって
関係性が悪くなった、なんてことがあります。

今回はそんな思いがけないことについて、
歯科医院の事例ストーリーを紹介します。

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医院で長年よく頑張ってくれているスタッフから、
昇給のリクエストがありました。

たしかにキャリアや年齢、能力の割に、低めの金額だったと
気づいた院長は、そのスタッフの給料を気前良く
バーンと昇給することにしました。

そして数カ月後。仕事ぶりが評価され、給料が増えたスタッフは、
さぞ嬉々として働いているものと思いきや、意外にも
以前より院長との関係が悪くなっていました。

院長としても心外で、「本人の望みを受け入れて、
給料をアップしてあげたのに、なぜ機嫌が悪くなるのか!?」
と戸惑いを隠せません。

「昇給したのに関係が悪化してしまうって、
どういうことなんでしょうか!?」

そこで院長に心当たりはないか、振り返っていただきました。
しばらくは思い当たらないとのことでしたが、
突然「あっ、そう言えば・・・」と気になることがあった様子。

「そう言えば、今回それなりに給料を増やしたことで、
彼女の仕事ぶりに不満が目立つようになったんです」

それは実際に仕事ぶりが悪くなったからか、と尋ねると、
そうではないとのこと。

「仕事ぶりは以前と変わらずそれなりによく頑張って
くれているはずなんですが、おそらく無意識のうちに
『このくらいの給料を払っているんだから、
もっと高いレベルで仕事をしてくれよ』という感じに
わたし自身がなっていたような気がします。

以前は、給料が低い割には頑張ってくれている感じだったので
気にならなかったんですが、給料が増えたことで、
勝手にわたしの彼女の仕事ぶりに対する期待が
大きく膨らんでしまっていたんだと思います」

それによって、そのスタッフの仕事ぶりが相対的に
物足りなくなり、院長のスタッフへのあたりが厳しくなった、と。

スタッフとしても院長の厳しい態度の意図を計りかねて、
お互いの間に距離が開いてしまったようです。

商品サービスと価格は釣り合っている必要があるように、
「スタッフの仕事ぶりと給料は釣り合っている必要がある。
せっかく昇給してあげたのに関係性が悪化するなんて、
本末転倒です。

仕事ぶりと給料のバランス、注意したいところです。

「さらに理解を深めたい人はこちらの記事もオススメ」

▶︎コミュニケーションに不満を感じるときは、『本音は、別のところにある!?』

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書に「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」他多数。

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