上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術
【部下の叱り方】スタッフへの耳の痛い忠告は、相手に直接言うより、事例を話して気づかせること」
2018.08.10 執筆者:和仁 達也コミュニケーション伝え方
院長や先輩スタッフは、日頃他のスタッフの働き方や行動について、改善点を指摘しなければならない場面が多々出てきます。それは医院の発展のために必要であれば、当然見過ごすわけにはいきませんよね。
しかし、実際にそれを指摘する段階になると、いろいろな葛藤が生まれることはないでしょうか。
「こんなことをいちいち言うと、うるさい人だなあ、と思われるんじゃないか?」
「先日同じことで厳しく叱ったばかりだから、また叱ると必要以上に落ち込んでしまうんじゃないか?」
そういうときに、ちょっとした工夫であまり落ち込ませずに本人に気づかせるコツがあります。それは、「第三者や自分の事例をつかって気づかせる」というものです。
例えば、診療中に無駄口の多いスタッフに対して忠告したいときは、次のように。
先輩「伊藤さん、ちょっと話しがあるんだけど、いいかな?」
伊藤「はい、何でしょうか?」
<通常のやりとり>
先輩「いつも言っているけど、診療中に大声で無駄口をたたいちゃだめよ。迷惑でしょ!」
伊藤「す、すみません・・・」
<お客さんを事例にして気づかせる>
先輩「さっき、患者さんが受付で私に『スタッフ同士の会話がよく聞こえるね』って言っていて、私、その場にいなかったんだけど、どうだった?」
伊藤「あ!そうですね。つい、みんなで盛り上がっていました。すみません。気をつけます」
何も本当に患者さんがそう言っていなくても、いいのです。要は、本人に気づかせることが目的なので、それができればいいのですからね。
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