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歯科医院の脱★ドンブリ経営 実践ストーリー

歯科医院の利益アップは材料費の把握をすることでもアップさせることができる!

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2018.08.31 執筆者:和仁 達也

「在庫の最小化は錬金術!? その材料費の使い方、利益を食いつぶしていませんか?」

歯科院では売り上げアップのために様々なことを行なっている医院も多いと思います。

その売り上げアップの施策によって経費を使ってしまい実は、逆に利益を失ってしまっている医院も少なくありません。

経営はいかに利益を出すかが重要であり、売り上げ高を上げるために頑張るのではなく、利益をアップさせるために見るべきこともあります。

歯科医院の場合は「材料費」の見直しで簡単に利益アップに繋がる場合があります。


このところ加藤院長は、医院のコストが気になっていた。

順調に売上が伸びているのはいいが、それに伴って、在庫が目に見えて増えているし、材料費にもムダが多いような気がしていた。ただ、なんとなく感覚でそう思っているだけだし、細かい数字をスタッフにいちいち言うのも気が引けて、これまで何も注意をしてこなかった。

(ウチの医院は、いくらの材料費を使っているんだろう?
それは、売上に見合う水準なんだろうか?
ときどき液の出し過ぎでロスになっているのを見かけることがあるが、材料費の比率がよそよりも多いのではないか?)

気になると止まらなくなり、経営キャッシュフローコーチの和仁に相談をしてみることにした。

キャッシュフローコーチは決算書に目を配りながら、開口一番に答えた。

「それは良い視点ですね。医院が順調に売上を伸ばしてきた分、コストが必要以上に膨れ上がってしまうことは、よくあります。とりわけ、売上と比例して増減する材料費は、その最たるもので、売上が大きいからこそ、1%の違いが利益に大きく影響してきます」

キャッシュフローコーチは、いつもの図を紙に書きながら、具体的な数字で説明を始めた。

「ホワイト歯科医院は、年間で売上7000万円、粗利率80%で粗利が5600万円、固定費が5100万円で利益が500万円です。そして、変動費の1400万円のうち、材料費が910万円で売上の13%を占めています。ここまで、いいですか?」

加藤院長はうなずいた。

「ここで、変動費の910万円が妥当かどうかが問題です。歯科医院の材料費は、一般的に売上に対して9~13%の範囲ですので、ホワイト歯科は決して悪くはありません。診療の中身によっては材料費が高くなる場合がありますし。ただ、改善の余地はあるかも知れませんね。

たとえば、仮に材料費が売上に対して13%から12%に1ポイント減ったら、年間70万円の利益が生まれるわけです。2ポイント減って11%なら、140万円です」

「うわ~、そんなに違ってきますか。いまウチの利益が年間500万円だから、3割近くも増えるんですね」

「そうです。院長、何か打つ手として心当たりはありますか?」

加藤院長は、腕を組みながら目をつぶって考え込んだ。

「考えてみると、いろいろと手をつけるべきことはありそうです。

今までは、何も考えず、同じ業者から買い続けていますが、これも見直す余地はあります。
最近だと、通販で良いものが安く買えるようなので、仕入れ先を見直すだけでも、材料費は下がりそうです。

あと、同じ品質なら、より安い材料を選ぶこともできるでしょう。ただ、これは品質に問題が出てはいけないので、ドクター同士でちゃんと話しあって選ぶ必要がありますけどね。

スタッフが液や粉を出し過ぎて、ロスにしていることもあるみたいだし。

あと、他のドクター仲間とそういった情報交換はしたことがないので、一度、どこから仕入れているかとか、どんな工夫をしているか、聞いてみますよ」

「それは良いですね。院長、さらにもう1つ工夫できる点があります。それは、在庫の量です。

今、ホワイト歯科の在庫は、2カ月分を常に抱えている状態です。金額にして、152万円です。
もしこの在庫が1か月以内に縮まると、76万円が現金に変わります。ということは、それだけ資金繰りがラクになるということです。どうでしょう、在庫を減らす余地はありそうですか?」

加藤院長は、大きくうなずいた。

「つい、セールのときにまとめ買いをするのですが、使用期限を越えて捨ててしまうことがあります。あとで新しい商品が出て、前のを使い切る前にそちらを買い直したり、結構ムダはありそうです。

そうか、『使用期限のないものはセールでまとめ買いして、使用期限のあるものは在庫を持たない』というように、基準を決めたほうがいいですね。在庫も、手をつける余地がありそうです」

加藤院長は、さっそく「材料費と在庫の削減目標」を掲げ、何から取り組むかを紙に書き出し始めた。

「さらに理解を深めたい人はこちらの記事もオススメ」

▶︎粗利率の意味を知り大切さを理解すると、利益が出る理由

今回のレッスン

医院の材料費が売上の何%を占めるか確認して、どこまで圧縮ができそうか、考えてみよう。

◎改善策は、まずは院長が思いつくことを書き出し、それをたたき台にして、スタッフにも意見を募ると、現場に密着したアイデアが集められる。

◎すでに十分なコストダウンの工夫をしている場合、他の医院や異業種の事例を集めてみよう。
ただし、あくまで医療品質が最優先されることを、お忘れなく!

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書多数。

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