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上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術

上司は任せたことをどこまで把握しておくべきか?

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2026.08.22 執筆者:和仁 達也

 

部下に「任せる」ときに、”無責任な丸投げ”にならないコツを、
歯科医院の事例で紹介します。

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ある医院で院長と衛生士長の間で「役割の範囲をどうするか」について
ちょっとした衝突があり、わたしが個別面談でそれぞれ話を聞くことにしました。

少し気の強い衛生士長に話を聞くと、次の返答でした。

「院長が新しい診療メニューのやり方・技術指導について
私に任せっきりで、院長が全く把握していないのが気にかかっています」

そのことについて院長に話を聞くと、
「技術的な事は衛生士長に任せているので、私がそこまで関わると
役割が重複してしまって衛生士長の意味がないと思うんです」
とのこと。

一見どちらにも一定の理屈があります。

そこでわたしは衛生士長に
「それを放置しているとどんな不都合があるのか」
と、さらに踏み込んで尋ねました。

「例えば新人スタッフが質問したときに
私の答えと院長の答えが違うと、どちらの言うことが正しいのかと
相手が混乱すると思うのです」

わたしはその様子を見て、彼女の答えの裏には
もう一つ別の感情があることを感じました。

そこで

「もしかしたら、院長は無責任に衛生士長に丸投げして
いるように見えていたりしますか?」

と尋ねると、うなずき、実はそこが感情的に一番引っかかっていたとのこと。

人が違和感を感じる時には、理屈で説明がつくところだけでなく、
感情的に納得がいかないことが隠れているケースは多い。

それを踏まえて、わたしは院長に次の提案をしたところ、
この案件は解決しました。

「衛生士長が懸念しているのは、新人スタッフから
質問された時に、院長と衛生士長の答えがズレて混乱させて
しまうことのようです。

それを予防する意味で院長にもその技術を把握しておいてほしい、
と言っています。ただ、『衛生士長と同じレベルの精度で
院長が理解する必要はない』と思います。

例えるなら、我々はパソコンの中の仕組みを知らなくても
パソコンの使い方は知っていますよね。それと同じように、

『その診療メニューの具体的な作業方法は衛生士長に任せるが、
何をしているのか、という本質的なところは理解している』

と言うレベルなら無理なくやれるのではないでしょうか?」

つまり、衛生士長は
「10点満点のうち、せめて5点までは把握しておいて欲しい」
と望んでいるのに対して、院長は「10点満点を要求されている」
と捉えていたことによる衝突だったのです。

自分は部下に任せたことを、どのレベルで把握しておくか。
数値化してみましょう。

 

「さらに理解を深めたい人はこちらの記事もオススメ」

▶︎任せた仕事に口を出して部下に嫌な顔をされる前に「任せる」と「口を出す」の境目を決めておく。

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書に「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」他多数。

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