上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術
予約がなかなか取れない人気店から学ぶ!『人気の秘密は、開始前までの準備にあり!』
2019.12.08 執筆者:和仁 達也コミュニケーション伝え方安心安全ポジティブな場づくり
先日、食通の知人に誘われて、京都のこだわりの料亭に
行ってきたので、今回はその体験レポです。
その店のウリは、なんと言ってもカウンター越しに
大将の包丁さばきを見つつ会話を楽しめるカウンター席。
なにしろ、3カ月先まで予約が入らず、次の予約を入れるためには、
お店で帰り際を見計らって入れる、との噂。
「いったい、どんな店なんだ!?」と期待に胸をはずませて、入店。
全8皿の食事と、最後に2種類のご飯、デザートをたいらげ、大満足。
食事と飲み物をあわせて1人2万円を超える金額にも関わらず、
その日も店内は満員御礼。
帰りの道中で、わたしは考えました。
「なにが、この店の成功の秘訣なんだろうか?」と。
もちろん、料理はおいしかった。
仕入先にもこだわっているようだし、
置いてある飲み物もふつうとは違った。
たとえば運転のためお酒が飲めない人に出すお茶でさえ、
ふつうにウーロン茶、ではなかった。
まるでワインかと見間違うようなボトルに封入された、
紅茶のような香りのする高価なお茶を出してくれた。
でも、このお店がここまで成功している理由は、
それだけとは思えない。
わたしはハッと気づきました。
「お店に入って、料理を出される前までの入口の時点で、
すでにお店のペースに引き込まれていた」と。
まず、料理は午後6時30分に一斉開始。
それに遅れようものなら、他のお客さんを待たせることになるので、
誰ひとり遅れてくる人はいない(まるでしつけの厳しい学校のようだ)。
門をくぐると、ちょうど開店1周年ということで、
有名タレントからの献花が入口に。
すでにカウンターには、若い職人たちが、
その日の食材の準備をしている。
客はそのテキパキとした動きを眺めつつ、
開始時刻になるのを多少の緊張感を持って待っていると、
大将が奥から登場。
長いカウンターを右から左へ、
お客さんのグループごとに挨拶をし、つかみはok。
同席の、妊娠中でお酒が飲めない女性に対しては、
若い職人が注文を受けたウーロン茶を大将が取り消させ、
前述の高価なお茶をワイングラスに「サービスで」と注ぎ、
同席のお酒を飲む人たちとの空気をこわさないようとっさの気配り。
これで、完全にわたしたちの心をわしづかみ。
その幸せな気分のまま、最後のデザートまで約3時間、
あっという間の3時間だった。
「予約取れない」「来店時刻は店の都合にあわさせる」「しかも高額」でも、
それを納得の上で通い続ける客がいる。
その秘訣は、お店側が入口で客を前のめりにさせる仕掛けの徹底さ。
これは、飲食店以外でも応用できる要素があるのではないか!?
そう感じたひとときでした。
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