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上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術

上司に評価され、一目おかれる相談の仕方とは?

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2021.03.22 執筆者:和仁 達也

相談の仕方ひとつで、上司や院長に能力や意欲が推し量られる
ことがあります。つまり、「この人はデキるな」と評価されたり、
「何も考えていないな」とみなされたりします。

ある歯科医院で、田中さんと佐藤さん(共に仮名)に、
それぞれ口腔内グッズの販売キャンペーンの計画をつくるよう
院長から指示がありました。

提出期日の3日前に、2人からそれぞれに
院長に相談メールが届きました。

田中さんの相談内容は、次のとおりでした。

「AのハブラシとBの歯磨きをセット販売しようと思いますが、
ほかにもCの歯ブラシやDの歯間ブラシなども候補にあるのですが、
どうしたらいいですか?」

一方、佐藤さんの相談内容は、次のとおりでした。

「Aの歯ブラシとBの歯磨きのセット販売でいこうと思いますが、
AではなくCの歯ブラシのほうが認知度アップの観点では
良いように思います。

Cはブラッシング効果が高い割に、
まだ告知不足で患者さんに知られていないので、
アピールするチャンスだと思うんです。

ただ、利益はAのほうが高いので、迷っています。

どう判断したらいいですか?」

どちらもキャンペーンの商品構成の相談をするメールですが、
上司として受ける印象は大きく違います。

田中さんは、「判断そのものを院長に丸投げ」していますね。

このとき依頼者である院長は、
「結局判断をこちらにゆだねるなら、任せた意味がないじゃないか」
ということで、そのスタッフを「何も考えていないな」とみなします。

それに反して佐藤さんは、
自分なりの判断基準を提示して、
「その優劣をどうつけるか」を院長に相談しています。

これであれば、
「利益を優先するか、先行投資で認知度アップを優先するか?」
という経営判断が必要になるので、
院長に判断を求めるのはむしろ適切と言えます。

そして院長は、たとえば

「今はウチは業績は好調で、資金繰りにも問題はない。
だから、目先の利益を追うよりも、
Cの歯ブラシの認知度をアップさせておいたほうが、
今後の診療においても都合がよさそうだ。
まずはC歯ブラシでいってみよう」

という指示がしやすくなります。

つまり、佐藤さんの相談の仕方は、
論点がはっきりしているので、
上司にとっては「指示がしやすい相談」
と言えるわけです。

したがって上司の評価は高まり、相談ひとつで
一目おかれることになるのです。

あなたの相談の仕方は、どちらのやり方に近いですか?

 

 

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▶︎相談苦手を解消する!欲しい答えを引き出す“上手な相談の仕方”とは?

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書に「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」他多数。

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