上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術
人からアドバイスを受けるのが怖い人へ。落ち込まないアドバイスの受け取り方。
2021.06.22 執筆者:和仁 達也コミュニケーション聞き方
「物販の売上が伸びるように、何をすればいいか、
アイデアをまとめて提出してください」
鈴木さん(仮名)は院長にそう指示されたものの、
考えても頭の中がグルグルするばかりで妙案が浮かばない。
それでもなんとか自分なりの考えを先輩スタッフや院長に
話してみたら、ダメ出しをガンガン受けて、ヘコんでしまった。
そして、そして彼女は萎縮してますます意見を言えなり、
周りからは消極的でやる気がないスタッフと見なされた・・・。
そんな光景、心当たりはないでしょうか?
さてこのとき、鈴木さんはどうすればよかったのでしょうか?
実は、かつてわたしもサラリーマン時代に鈴木さんと
同じ体験をし、萎縮したまま実力を発揮できない時期がありました。
今では、ちょっとした工夫をすることで、
克服できることがわかっています。
それは、
依頼者に提出する前に、次の3段階を経てアドバイスを求める
のです。
第一段階。
はじめは、何を言っても否定せずに、
ニコニコとうなずいて聞いてくれる人にしゃべる。
アイデアを口に出し、それをうなずいて聞きいれてもらう
体験を通して、自信が生まれます。
また頭の中でつながっていなかった概念が、
言葉にすることで結びつきまとまる。
つまり、「言語化」され、人に伝えやすくなります。
第二段階。
今度は客観的なフィードバックをくれる人に、
「●●の観点でフィードバックをください」と具体的な依頼をする。
キャッチャーミットを構えているところにボールを投げてもらう感じです。
つまり、第一段階と違って、改善点のフィードバックを
受け取るのですが、受け取る心構えができているところに
返してもらうので、ヘコまずにすみます。
そして第三段階。
最後にある程度厳しい目線を持った先輩や上司に
自由にフィードバックをもらう。
このときには、すでに練り上げたアイデアになっている
はずなので、むしろ見落としていたことや、
基準の高い改善点がありがたく感じられ、
そのアイデアの完成度を高めてくれます。
いきなり第三段階からいくのは、丸腰で戦場に行くようなもの。
アイデアは生まれた瞬間はもろくてはかないもの。
やさしく扱わないと、すぐに壊れてしまいます。
一足飛びではなく、ちゃんと段階を経て、
アイデアを世の中にデビューさせてあげましょう。
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