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上司と部下のコミュニケーションギャップを解消するコミュニケーション術

良いことが実行されない時は、ブレーキの正体を正確に突き止める。

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2021.07.07 執筆者:和仁 達也

「良いことなのに、なぜ皆、やらないのだろう?」
という疑問をリーダーなら持ったことがあるのではないでしょうか?

先日、意欲の高いスタッフが多い、ある医院でこんなことがありました。

「改善提案制度を始めよう。
『こうすると医院がもっとよくなる』と思うアイデアを
提出してください。
1つの提出につき、500円の報奨金を支給します」

1つのアイデア出しで500円というのは、
仮に2日に1回程度提出したら月に10回で5千円の
お小遣いになるわけで、スタッフにとっておいしい話です。

しかし、始めは何人かのスタッフが提出していましたが、
しばらくするとピタッと止まりました。

医院にとってもいいことだし、
スタッフも収入が増えることなのに、機能しないわけです。

一体なぜなのでしょうか?

アイデアが枯渇したのでしょうか?
いえ、実情は、こうでした。

それは、アイデアを出した人が、
他のスタッフからの

「目立とうとして!」
「その改善提案は(前にそのことで失敗した)私へのあて付けか!」
「その程度のアイデアで報奨金をもらうなんて!?」

という批判的な(口にはしないが視線で感じる)感情に
耐えられなかったからでした。

本当は単なる、「心配し過ぎ」なのかも知れません。

でも、スタッフがそう捉えている以上、
アクセルを踏みながらもブレーキを踏んだ状態に
なっていたわけです。

院内が安心安全ポジティブな場になっていない時には、
このような不安は発生しがちです

このようなとき、一番の解決策は、
ブレーキの存在を周知し、それを解除してあげること。
たとえば、朝礼で次のような話を院長からするだけでも、
効果があります。

「改善提案制度の目的は、医院を良くすることの他に、
もう1つある。それは、スタッフ皆の成長です。

より良くするアイデアを考えることで、
気づき、深く考える力が身につく。

そのきっかけとしてやっているのだから、
どれだけ役に立つかどうかは心配しないで、
量を重視してじゃんじゃん提出してほしい。

ちなみに、『こんな提案で報奨金をもらっていいのかな?』
なんて遠慮は一切いらない!

また今後、このことについてブレーキをかけるような
ネガティブな発言はしないように。
まあ、そんなことはないと思っているけどね」

リーダーがすべきことは、
アクセルを踏むことだけではなく、ブレーキを解除することも両輪で大切。

そのはじめの一歩は、ブレーキの正体を正確に知ることです。

「さらに理解を深めたい人はこちらの記事もオススメ」

 

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  • 和仁 達也

    ビジョンとお金を両立させる専門家、ビジョナリーパートナー。1999年に27歳で独立、月1回訪問・月額30万円以上の顧問先を複数抱える。継続期間は平均10年で、20年以上の支援先も。この高額報酬で長期契約が続く【パートナー型】コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が養成塾や合宿に1,000人以上参加。2015年に日本キャッシュフローコーチ協会を設立。CFコーチの育成と普及に注力。著書に「年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」他多数。

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